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イギリス空軍F-35 アメリカでのレッドフラッグ演習に出発

 イギリス空軍の第617飛行隊に所属するF-35Bが、アメリカ空軍が主催する国際共同訓練「レッドフラッグ」に参加。2020年1月22日(現地時間)、訓練地のネバダ州ネリス空軍基地へ移動するため、マーラム空軍基地を出発しました。

  •  レッドフラッグは、アメリカ空軍が主催する国際共同訓練。ネバダ州のネリス空軍基地や、アラスカ州のエルメンドルフ・リチャードソン統合基地などを舞台に年数回実施されるもので、日本の航空自衛隊もアラスカでの「レッドフラッグ・アラスカ」に参加しています。



     イギリス空軍は例年、ネバダ州で実施されるレッドフラッグに参加しています。2019年に実施されたレッドフラッグでは、まだイギリスでの機数が揃っていなかったため、イギリス空軍は訓練用に借用していたアメリカ海兵隊のF-35Bで参加。今回の「レッドフラッグ20-1」が、イギリス空軍が自前のF-35Bで参加する初めてのレッドフラッグとなります。


     マーラム空軍基地司令、ジェームズ・ベック大佐は「これは我が国のF-35にとって、新たな『初経験』となります。それと同時に、パイロットたちに実戦に即したF-35の戦技をテストする、またとない機会です。このレッドフラッグは幅広い種類の戦術飛行を通じ、パイロットや飛行隊をサポートする人員にとって、実戦に近い経験を得てくれることでしょう」と、今回のレッドフラッグ参加に期待しています。

     マーラム空軍基地を出発した第617飛行隊のF-35Bは、空中給油を受けながら大西洋を横断したのち、まずはかつての訓練場所だった、アメリカ東部サウスカロライナ州のビューフォート海兵隊航空基地に立ち寄る予定。ここで補給を受け、アメリカ大陸を西へ横断し、ネバダ州ネリス空軍基地を目指します。

     ネリス空軍基地での「レッドフラッグ20-1」は、2020年1月27日から2月14日にかけて、ネリス空軍基地周辺の訓練空域や射爆場で実施される予定。ホストは、アメリカ空軍の第414戦闘訓練飛行隊が務めます。

    <出典・引用>
    イギリス空軍 ニュースリリース
    Image:RAF, Crown Copyright 2020/USAF

    (咲村珠樹)

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