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造形作家が制作 三角コーンのヒーロー誕生に特撮ファンが反応

 新ヒーローが令和に誕生?造形作家・クリエイターの安居智博さん(@kami_robo_yasui)が作りあげた、三角コーンヒーローが話題です。

 ツイッターに投稿された動画は、200万回以上再生され、返信欄には「かっこいい!」「キン肉マンの超人にいそう」「レッドバロン!」といった声が寄せられています。

  •  普段から日用品や駄玩具をつなぎ合わせた作品を多く制作しているという安居さん。ほかにも、小学生の頃から作り続けているという紙製ロボット「カミロボ」制作のほか、プロレスマスクの制作やペーパークラフト制作など、活動は多岐にわたります。

     今回の作品は展示会に展示する新作であり、日用品ロボットの延長線上の表現として着ぐるみ作品を制作。三角コーンは身に付ける大きさも十分に備えつつ、広く一般的に知られている日用品であるという観点で着ぐるみの素材に選んだとのこと。

     使用したコーンの数は24個に及び、2週間ほどの期間をかけて制作。三角コーンは単調な形状をしているので、それらをどのように組み合わせて人間の形にするかという「デザインのまとめ方」に苦労したのだそう。たしかに完成した肩や指のパーツは、三角コーンのどの部分を使用したらこのような形状になるのかと感心し、思わず動画を何度も見てしまいます。

     パーツの接合には自身が開発した「ヤスイ締め」と呼ばれる、針金を用いた技術が用いられています。接着剤が効かない三角コーンの素材でもしっかりとパーツ同士を接合し、自然な関節の可動を実現しています。

    立ち姿や歩き姿にもただならぬ雰囲気を感じます

     動画でこの三角コーンのスーツを着用しているのは安居さんご本人。もともと着用する素材でない為、着心地はイマイチとのことでしたが、立ち姿や歩き姿はとても雰囲気がありますよね。ヤスイ締めによるなめらかな関節の動きも見どころです。

     この三角コーンの着ぐるみスーツは、愛知川びんてまりの館(滋賀県愛知郡)にて開催中の展覧会「安居智博作品展 紙のロボット「カミロボ」と日用品で作る人形たち」にて8月29日まで展示中です。

    <記事化協力>
    安居 智博さん(@kami_robo_yasui)

    (山口弘剛)

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  • 山口 弘剛‌Writer

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    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

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