「目に見えない障がいを“ちょっと知ってる”状態にすること」をめざして開発された、障がいを楽しく知るコミュニケーションゲーム「こまった課?」が9月28日に税込3080円で発売となります。
プレイヤーは「こまった課?」に相談やってくる色々な特性を持った住人に質問をすることで、住人たちがどうして困ってしまうのか(特性)を見つけて、どうしたら楽しく暮らせるのかを仲間と一緒に考えるゲームです。
本商品はデザイン制作会社である株式会社デジタル・アド・サービスと、障害者支援施設 清瀬育成園 ひだまりの里きよせを中心とした共同プロジェクトとして企画・開発・制作されたカードゲーム。相手の見えない特性(障がい)を見抜いて解決することで、障がいのある人への理解を深めることができる新しいツールです。
まずは職員チームと住人チームに分かれることからスタート。職員チームはとある街の市役所の中にある「こまった課?」の職員になりきります。対して住人チームは職員チームに見られないように27枚の住人カードの中からなりきる住人を選びます。
職員チームは場面カードを選び、その場面で困ったことがないかを住人に質問。住人チームのプレイヤーは住人になりきって「困る」「困ることもある」「困らない」の3択で返事をします。
それを繰り返しながら職員チームは住人チームがなりきっている住人を推理。その推理が当たったら、次はその住人が困る場面を解決できるアイデアを10枚あるヒントカードを参考に考案。住人はそのアイデアを評価し、それにみあう評価カードを渡します。その評価カードに書いてある点数が、職員チームのポイントとなります。
うまく相談にのれないと、住人たちはがっかりしてこの街から引っ越してしまいます。こまる場面を楽しくするアイデアを考え、そのアイデアに対して住人からたくさんポイントをもらえたチームが勝利です。
「こまった課?」に登場する住人の特性は、発達障がいや病気などによる後天性の障がいも含む、他人の目には見えないけれど、生活の上でハンディとなる「目に見えない障がい」をモデルにしているとのこと。実際はひとつの特性だけではなくいくつかの特性が混ざっている人も多いようです。
またイラスト制作は漫画から絵本にいたるまで幅広く活躍するスケラッコさんが担当。助ラッコさんが「特性を住人というキャラクターにする際に、不快に思われたり、ネガティブな印象を避けるために、いかに特性を愛嬌や可愛らしさにするかを考えていました」と語る通り、明るくポップな印象のイラストになっています。
ちなみに「こまった課?」のプレイ人数は2~6名、プレイ時間は30~60分が目安とのこと。対象年齢は12歳以上とされています。住人カードは「やさしめ」「ちょいむず」「むずいぞ」の3段階に分かれており難易度の調整ができるため、知識がない方でも段階を踏んで知っていくことができます。
情報提供:株式会社デジタル・アド・サービス