アメリカン・エキスプレスと世界的ホテルチェーンのマリオット・インターナショナルは、2種類の新提携クレジットカードを発表。これにより、上位クラスの会員資格が取得しやすくなるなど、特典がさらに増えることになりました。今回その記者発表会が東京エディション虎ノ門で開催されたので行ってきました。

 アメリカン・エキスプレスとマリオットの提携カードと言えば、2013年から発行されている「スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード」(以下:SPG アメックスカード)があります。はたして何が変わったのでしょうか。

東京エディション虎ノ門

東京エディション虎ノ門ロビー

 記者会見では、まずアメリカン・エキスプレス日本社長の吉本浩之さんが登壇。近年、人々の旅に求めるニーズが多様化していることや、コロナの影響下でも旅に対する思いが大きくなっていること、さらに決済手段の多様化などの背景があり、今回の新提携カードの発行につながったと説明。

アメリカン・エキスプレス日本社長の吉本浩之さん

 発表した「Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード」(年会費:税込4万9500円)について、吉本さんは「より進化したもの」とコメント。

 例えば、年間400万円以上の利用で「Marriott Bonvoy プラチナエリート」へのアップグレードが可能に。マリオット系列の「ザ・リッツ・カールトン」や「セントレジス」で2連泊以上すると、食事やスパなどホテル内のサービスに使える100米ドル相当のプロパティクレジットが獲得できます。また、家族カードの年会費が1枚分無料になるそうです。

吉本さんは「より進化したもの」とコメント。

 こうした特徴から「マリオット系列のホテルでの滞在を特別な時間として楽しみたい人に向けたカード」と説明しています。既存のSPGアメックスカード会員は2月24日から上記の新特典を利用できるとのことです。

 続いて吉本さんは今回、新たに誕生したと「Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・カード」(年会費は税込2万3100円)の魅力についても紹介。このカードについては「これまでホテルに興味はあるものの、なかなか利用する機会が少なかった人向け」と説明しています。

吉本さん「これまでホテルに興味はあるものの、なかなか利用する機会が少なかった人向け」

 こちらは年間10泊以上の宿泊を達成した場合に付与される「Marriott Bonvoy シルバーエリート」が特典として自動で付帯。さらに年間150万円以上利用すると「無料宿泊特典」もプレゼントされ、「プレミアム・カード」と同様にプロパティクレジットの獲得や家族カードの年会費1枚分無料なども付いているとのことです。このカードも2月24日から申し込み受け付けが開始されます。

吉本さん「ホテルでの時間を、より充実したものにしていただきたい」

 続いてマリオット・インターナショナルのロイヤルティ担当シニアヴァイスプレジデント、デイビッド・フルークさんがリモート出演。会員は日常のカード利用でポイントを獲得することにより、無料宿泊や旅のサポート、会員限定のコンサートやスポーツイベントへの参加が可能になるとアピールしています。

マリオット・インターナショナルのロイヤルティ担当シニアヴァイスプレジデント、デイビッド・フルークさん

 最後に登壇したのは、マリオット・インターナショナルの日本・グアム担当エリアヴァイスプレジデントであるカール・ハドソンさん。日本には地域それぞれに特有の素晴らしい資源があると言います。

マリオット・インターナショナルの日本・グアム担当エリアヴァイスプレジデントであるカール・ハドソンさん

 広大な自然に囲まれたリッツカールトン日光では近くにある中禅寺で座禅や瞑想をすることができたり、ウェスティン ルスツリゾートではヘリコプターツアーやスノーラフティングなど、豊富なアクティビティが体験できるとのこと。

日本には地域それぞれに特有の素晴らしい資源がある

 さらにリッツカールトン沖縄では地域のサンゴ礁の保全団体に参加する機会を提供しており、サンゴの生態系を学んだり、サンゴの苗作り体験もできるそうです。

カール・ハドソンさん「旅行先として知名度が高まっているところの存在感を強めていく」

 現在18のブランドで73のホテルとリゾートを21の都道府県に展開しているマリオット。今後はまだあまり知られていないものの、旅行先として知名度が高まっている場所の存在感を強めていくと言い、様々なプロジェクトを通して、全国の開拓されていない多くの旅行先にアクセスの良さも提供していきたいとしています。

カール・ハドソンさん「日本のお客様にさらに素晴らしい体験をお届けする」

取材協力:アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc./マリオット・インターナショナル

(取材:佐藤圭亮)