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見た目はプリンなジェネリックウニ 「うにのようなビヨンドとうふ」がすごく……ウニでした

 「プリンに醤油をかければウニになる」なんて食べ合わせの妙は古くから言われていますが、では本当に「プリンのような見た目のウニ」が、眼前に差し出されたらどうでしょうか?

 「何をおっしゃるうさぎさん」みたいな話ですが、実は今、「うにのようなビヨンドとうふ」という商品名で本当に販売されているんです。

 その正体やいかに?生粋のウニ好きでもある筆者が実食いたしました。

  • ■ 4月ごろから見かけるようになった

     週の半分ほどは自炊をしている筆者。そのため、最寄りのスーパーへは日常的に足を運んでいるのですが、4月ごろから見かけるようになったのが、冒頭の「うにのようなビヨンドとうふ」。それもそのはず、群馬県前橋市にある「相模屋食料」より2022年3月9日に発売された商品なのです。

     「相模屋」「とうふ」とくるとピンとくる方も多いかもしれません。このメーカーは、豆腐やその関連製品を数多く取り扱っていることで広く知られています。

     スーパーでは、「相模屋コーナー」として、豆腐はもちろん、麺・おかず・鍋・サラダなどとしての用途の商品も多数展開。比較的低価格でボリューミー、そしてヘルシーということで、私も日頃より大変お世話になっております。

     そんな中で「うにのようなビヨンドとうふ」は、ある時に訪れた際、パネルと帯の2種類のPOPを掲示しながら陳列されていました。

    売場にはPOPが設置。

    パネルと帯、二種類のPOPが設置。

     余談ですが、筆者は長く食品関連企業を渡り歩いた経歴を有する身。経験則から言うと、このような陳列をする場合は、メーカーあるいは量販店の担当者が、かなり“推し”ていないとまず実現しません。大前提として、お店は「売れるもの」を置きたがりますので。

     私が通うスーパーでは、「相模屋食料の商品」に対し、かなりの売場スペースを与えています。これは、店にとって「相模屋のは売れ筋」であるという意味でもあります。「メーカー担当」「スーパーのバイヤー」のどちらの推しかまでは分かりませんが、筆者のような来店客へ向けて「ぜひ一度お試しください!」というメッセージを送りたいとうことはビシビシ伝わってきます。

     購入前から色々と妄想してしまいました。どうにも「食」が絡むと、余計な邪推をしてしまいます。いやあ悪い癖ですね。というわけで、無事に商品をゲット。なお、販売価格は198円(税別)でした。

    お目当ての商品を購入し帰宅。

    ■ シンプルで情報量豊富なパッケージ

     早速パッケージの確認に入りましょう。ちなみに「うにのようなビヨンドとうふ」の内容量は95グラム。相模屋食料の基幹商品のひとつである「ひとり鍋シリーズ」が、300グラム超なので、3分の1以下のサイズ感。売場では、その利点?を生かし、大量にばら売りされていました。

    基幹品とは内容量が3分の1以下。

     全体的なデザインレイアウトは、白地を基調とし、左上と右下には「BEYOND TOFU」「相模屋」の企業とブランドのロゴ。

    左上にはブランド、右下には企業ロゴのデザインパッケージ。

     中心には、「うに」と殊更に強調した文字を縦に記載し、下部に焼きのりを敷き、わさびを添えたという「商品写真」。この画像だけ見ると、本当にウニにしか見えません。

     裏面を見てみます。左側は「用途」、右側は「表示」とはっきり区分けしていますね。ふむふむ、おススメアレンジは「寿司」「鍋」「パスタ」と……メモメモ。

    左側にアレンジ方法、右側に成分表示の裏面。

    ウニ料理の定番「寿司」。

    寒い時期には「鍋」。

    洋風アレンジなら「パスタ」。

     原材料表示はどうかな。一番最初に「豆乳クリーム(国内製造)」が記載されるのは当然ですが、その次に「うに用調味液」の文字が飛び込んできました。うにピューレなどを含んだ「出汁」で、全体の味付けをしているようですね。豆腐関連商品であまり馴染みのない「鶏肉」「豚肉」がアレルギー表示で記載しているのは、「ガラスープ」辺りに含まれていることが推察されます。かなりこだわった原材料なのかもしれません。

    原材料には2番目に「うに調味液」の記載が。

    アレルギー表示には豚肉・鶏肉の文字が。

    ■ 見た目はプリン

     そろそろ開封と。中には……ん、これは……プリン!?

    袋の中にあったのは……プリン!?

     そこには、プラスチック容器に充填された「うにのようなビヨンドとうふ」。上部のフィルムに、「やみつきになる潮香る濃厚なコク」という謳い文句とともに、商品名が印字されていなければ、高い確率で誤解が生じる見た目です。

    商品名と謳い文句が印字されたフィルム部分。

     ふたフィルムを取ればさらに判別が困難に。おやつタイムかな?

    平皿に移します。

    すごく……プリンです。

     実食するため、平皿に移し替えて醤油とわさびも用意します。先に醤油だけ注いでみましょう。

    醤油とわさびを用意。

     はい、どこをどう見てもプリンですね。スプーンを添えて、「今日のおやつはプリンよ~」と差し出したら、全く疑問も持たずに食べてもらえるのではないでしょうか。(註:言うまでもありませんがたとえ話です。良い子の皆さんは真似しないように。ちなみにほんのりウニの匂いがします)

    どう見てもプリンです。本当にありがとうございました。

    ■ すごく……ウニです

     おふざけはこの辺にして、実食に参りましょう。カラメ……じゃなかった、醤油を少々たらしてと。パクッ。

    それではいざ実食。

     うわ、これマジでウニやん!正直なところ「豆腐の風味が勝つのでは」と疑っていました。ところがどっこい、口の中の“プリン”から伝わってくるのは、濃厚なウニの風味。こりゃすごい。

     断面を見てもプリン……ですが、味はしっかりとウニしているんです。何という食のトリック……。「やみつきになる潮香る濃厚なコク」の謳い文句を、これでもかと表現しています。

    断面もプリン。でも味はしっかりウニしているんです。

     なお、編集部では他のメンバーも試食しています。感想はというと「忠実に再現しすぎて本物みたいに量は食べられない」という意見もありました。これはウニ独特の「濃厚さ」を忠実再現したゆえの感想。本物のウニといえば、人によっては濃厚すぎるために軍艦巻き2貫程の少量で十分、という人は珍しくありません。

     軍艦巻きの場合、1貫に入っているウニの量は10グラム程度。ウニ丼だと90~100グラム。そしてこの「うにのようなビヨンドとうふ」は95グラム入りで、ウニ丼約1杯分の量。こう考えると、「ウニは少量で十分派」の人にとっては1人1カップは多いということに。とはいえ、あくまで「ウニは少量で十分派」の人の感想。丼1杯食べられる人にとっては、ちょうど良い量になります。

    ■ アレンジにも挑戦!

     ウニ好きなら、これだけでも「うまい!うまい!」と平らげてしまえそうな「うにのようなビヨンドとうふ」。しかし、それをお伝えするだけだと面白みがないというものです。筆者は、先ほど見た「調理用途」に注目し、いくつかアレンジを試してみました。

     まずは“定番”の「寿司」。海苔と酢飯を用意し、軍艦巻きスタイルでいただきます。上にわさびをトッピングして……と。海苔で巻くのって、意外と難しいですね……。ウニとうふは適度にほぐしてからのせました。

    パッケージに記載されていたアレンジも実施。

    わさびと醤油で味を調えます。

     さて、お味はと……。シャリで味が中和されたせいか、単品で食べたときよりも「ウニ」っぽさが薄くなっていました。あくまで筆者個人の感想であることをご容赦いただきたいのですが、商品そのまま「ウニ風味の豆腐」を食べている感覚。本物のウニよりも、さっぱりした感じ。水分が多いのも関係しているのかもしれません。

     ただ、一定水準のクオリティではあります。お手軽にできる「ジェネリックウニ軍艦」と考えれば、満足度が高いアレンジではないでしょうか。“ド定番”とはいえ、パッケージに記載するだけはありますね。

     次にパスタアレンジも試してみました。茹でたものに、ウニ豆腐を適量投入し、牛乳・塩コショウなどで味を調えて軽く炒め、最後に残った“ウニ豆腐”とパセリをトッピングして完成。

    お次はパスタでアレンジ。

    茹でたパスタにウニ豆腐を和え、さらに上にトッピング。

     こっちはどうかな……ん、これはイイ!牛乳で味をまろやかにさせたのが功を奏したのか、寿司で感じた水っぽさを感じさせず、「ウニクリーム(風)パスタ」に仕上がりました。もう少し手を加えるとしたら、牛乳の代わりにクリーム、さらに粉末チーズを使えば、更なるブラッシュアップが見込めるかも。私個人としては、このアレンジが推しでした。

    多大なポテンシャルを秘めていると感じたパスタアレンジ。

    ■ 「代替ウニ」になれるかも?

     ところで、ウニといえば「プリン体」の多さも特徴。摂取し過ぎると「痛風」にも繋がるため、筆者のような男性は注意しなければいけない成分です。

     一方、豆腐はウニの約4分の1の含有量。「うにのようなビヨンドとうふ」の場合、原材料に「うに調味液」が含まれているため多少+されているかもしれませんが、それでも「代替品」としては良い方ではないかなと感じました。

     昨今は、大豆などで作る「代替肉」が食市場の新たな開拓者となっていますが、そういえば豆腐も大豆関連食品。次は「代替魚介」が市場を席捲していくのかもしれません。

     食べ合わせの妙を、硬軟織り交ぜて取り入れた「うにのようなビヨンドとうふ」。よろしければ皆さんもいかが?

    (向山純平)

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