冬になると雪国ではたびたび荒天による地吹雪が発生し、道路で車が立ち往生する事態が発生します。もし自分が立ち往生に巻き込まれた場合、身の安全を確保するとともに、立ち往生の発生を「道路緊急ダイヤル(#9910)」に通報することが重要です。
この「道路緊急ダイヤル(#9910)」は、国土交通省が2005年12月より全国展開している全国共通の番号。道路の損傷や汚れなど、道路の通行に支障が出る異常を発見した際に、道路管理者へ直接緊急通報できる仕組みです。
路肩の崩落や土砂崩れ、落石や積荷などの落下物、道路に穴があいている、といったことを想定していますが、雪の時期では猛烈な雪によるホワイトアウト現象、それに連続して起こる車の立ち往生も「道路の支障」として取り扱われます。
携帯でも発信可能な共通の番号「#9910」にかけると、まず音声ガイドが流れます。通報したい道路の種類など、ガイドに従って番号を選択しトーン信号を送ると、最終的に道路を管理する担当機関へとつながります。
この際、担当者には「道路名」「進行方向」「(確認できれば)キロポスト」「周辺の建物など目標になるもの」の情報を伝えると、場所の特定が速くなり、対処も素早くなります。場所が特定されれば、道路管理者が除雪車など、必要な手配を実行します。
このダイヤルは幹線道路だけでなく、都道府県道や市町村道も対象。ただし国道や高速道路と違い、夜間や土日・祝日は早急に対応できないこともあるとのこと。
通報する際の注意点ですが、運転中ではなく停車して、周りの安全を確保できる状況で行うようにしてください。また、事故も発生しているようでしたら、別に警察や消防への通報もお忘れなく。
吹雪いている時は外出しないのが最善ではありますが、やむを得ず車で出かけ、対往生してしまった時には、この「道路緊急ダイヤル」の存在を知っていれば、少しは安心するかもしれません。携帯の電話帳に登録しておくことをお勧めします。
【事故等異状発見したら連絡を】#三次河川国道事務所では、事務所、現場での体制を組んで大雪に対応しています。随時、カメラでの監視、パトカーによる巡回、凍結防止剤散布、除雪作業を行っています。雪による、事故、倒木、立ち往生等、通行に支障となる異状を発見したら、”#9910” に連絡下さい。 https://t.co/izInk4KH4g pic.twitter.com/dQNsBlO33h
— 国土交通省 三次河川国道事務所 (@miyoshi_mlit) December 18, 2022
<参考>
国土交通省「道路緊急ダイヤル(#9910)」
国土交通省関東地方整備局「道路緊急ダイヤル」
国土交通省 三次河川国道事務所公式Twitter(@miyoshi_mlit)
(咲村珠樹)