寒波に襲われ、雪が降るだけでなくその後に道路の凍結も起こりやすい時期。外を歩く際には細心の注意が必要です。

 たとえば道路を横断する時、横断歩道では白くペイントされている部分の方が、通常の路面より滑りやすくなっているんです。雪国で学んだというツイートに、賛同の声が寄せられています。

 横断歩道の白い部分に注意、とツイートしたのは匿名希望さん。実体験から学んだとのことで、ご自身は昔、横断歩道で白い部分を踏んで転び、利き手の指を3本骨折したことがあるんだとか。

 なぜ白いところの方が滑りやすいかというと、表面の滑らかさに由来しています。黒い路面の方はアスファルトの骨材である砂利の関係でデコボコしているのに対し、白い部分はペイントのおかげで平滑。その分、凍結した時グリップが効きにくくなるのです。

 このツイートには、リプライや引用リツイートで、さまざまな「冬の叡智」が集まっています。道路のペイント部分と同じように危険なのは金属製のマンホール。ただでさえ冷えやすい金属でできているうえ、滑り止めの模様に雪が入り込んでしまうと、平らな氷の円盤となってしまうのです。

 このほか黒い部分であっても、場合によってはブラックアイスバーン化して滑ることもある、という声も。圧雪路が凍結した際も、車が通過するごとに溶けて凍ってを繰り返すので、非常に滑りやすくなっている場合があります。

 滑りにくいペイント技術なども開発されてはいるのですが、いくらグリップを高めようと表面をざらつかせても、そこに雪が入り込んで平滑にしてしまうため、なかなか難しい様子。歩く際は小さな歩幅で、なるべく真上から足を下ろす「ペンギン歩き」を徹底するしかないようです。

<記事化協力>
匿名希望さん

(咲村珠樹)