自動販売機で飲み物を買おうとした時、スマホ決済やカード決済を行うことで、コインを出さずとも購入出来る仕組みはすでに導入されていますが、近い将来、自販機の前に行くことすら不要になるかもしれません。

 「きむらえいじゅん」さんがツイッターに投稿した動画には、手に持ったコーラの缶が展開し、内蔵されたデジタルツールが可動、缶の中にコーラが注がれていく様子が映っています。まるでドラえもんのひみつ道具みたい!

 「メカ・コーラ」と題された本作は、コーラ好きにとってはまさに夢のようなツールですが、もちろん実際に開発された、というニュースではありません。この動画は映像クリエイターとして活動するきむらえいじゅんさんがVFX技術を用いて制作したものです。

 「缶ジュースを機械化する」というアイデアは、実は過去の仕事で没になったテーマだったのだとか。それを個人用にアレンジ出来ないかと考えた時に、商品名の一部を「メカ」に変えて文字遊びできそうという理由から、「コカ・コーラ」をモチーフに選びました。

本体起動時にはメカコーラの文字

 動画はおよそ11秒という短い時間ながら、随所にこだわりが散りばめられています。例えば、内部に搭載されたディスプレイには「コーラ」「こおり」「トッピング」といった項目があり、好みに合わせて自在に割合を決めることが出来ます。動画尺の都合上割愛されていますが、トッピングを追加できるよう画面上のUIも作成しているそうですよ。

好みのコーラにアレンジ可能

 さらには、缶の下部にある「3℃」の表示にもご注目。実はこちら、コカ・コーラ公式がコーラのおいしさを最大限に楽しめる温度、として推奨している温度。つまり、いつでもどこでも、好きな量、好きな味で、最高のコーラを飲むことが出来るという、まさにコーラファン待望のデバイスとなっているのです。

3℃の文字にも注目

 もちろん、ある程度実用できる形になっているかどうかといった設定の部分や、動画として動かしたときの見栄えの良さや見やすさなどもじっくりと吟味。およそ1か月の期間を経て完成した動画は、ツイッター上でなんと100万回以上も再生されるなど、大きな注目が寄せられています。

 今の心境を伺うと「動画を作るのはたいてい一人で行っているのでさみしいですし骨が折れるのですが、見てくれた方々が喜んでくれていたら作った甲斐があったなと思います」と、反響への感謝の気持ちを述べた、きむらえいじゅんさん。

 もしも本当にメカ・コーラが開発されたら、作られる様子が何回も見たくなって、つい飲み過ぎてしまいそうですね。

<記事化協力>
きむらえいじゅん[.mov]さん(@kuro_40)

<参考>
コカ・コーラジャパン公式HP「よくあるご質問

(山口弘剛)