自然の魅力を伝えたり、アウトドアの楽しみ方を案内したりする仕事「自然ガイド」。それを15年間も続けているくますけさんが「サギ」についての雑学をSNSに投稿。
もちろん、サギと言っても騙す方ではありません。美しい翼を羽ばたかせて大空を飛ぶサギの方です。みなさんはご存知でしょうか、「シラサギ」という名前の鳥はいないことを。
■ 親から「シラサギ」だと教えられたが……
今回のサギの雑学は運転中に偶然サギを見つけて、思い出したエピソードとともに紹介したもの。
「親が「あれはシラサギだ」と言ったから
白いサギは全部「シラサギ」だと信じてましたが
シラサギという名前の鳥はいなくて
白いサギは何種類かいます今日紹介するのは代表的な3羽です
ダイサギ 名前の通り大きい
チュウサギ 渡り鳥なので夏にしかいません
コサギ よく漁をしているので観察向き」(自然ガイドのくますけさん・@kumasuke902/8月15日投稿より引用)
くますけさんが子どもの頃、白いサギを発見した時に親から「シラサギ」だと教えられたそうです。以来、白いサギはすべて「シラサギ」という名だと信じて疑わなかったといいます。
子どもの頃に親から教えてもらったことは大人になっても意外と覚えているものです。それが間違っていたとしても、ずっと記憶に残っています。ちなみにシラサギとは「白いサギ」の総称として使われています。投稿では代表的な3種類の白いサギも紹介。
「ダイサギ」は名前の通り体が大きく、口角が目の後ろまであるのが特徴。渡り鳥なので夏にしか日本には来ないのが「チュウサギ」。「コサギ」は足の指が黄色くて、よく魚を捕まえているので観察向きなのだとか。
くますけさんに詳しくうかがうと、他にも「カラシラサギ」や「アマサギ」、「クロサギ」なども白いサギだそうです。
■ サギの魅力は「美しさ」
サギの魅力は、なんといっても「美しさ」。「白いサギたちは水辺の反射もあって輝いて見えて美しいので好きです」とくますけさん。
また、見るには双眼鏡が必要なものの、胸や背中にある飾り羽と呼ばれるレースのような羽も非常に綺麗だと絶賛。食料である魚を捕まえる能力にも注目しているそうです。
「水面を通して見える世界は屈折があるので見えている通りの場所に魚がいません。屈折は深くなればなるほどきつくなるのでそれを計算して水の中の魚を捕まえているサギたちはすごいなと思います」
ちなみにコサギは自分の足を使い、石や草の陰に隠れている魚を驚かせて捕まえる頭脳派な一面もあるのだとか。サギの能力には驚かされるばかりですね。
くますけさんは、もともと幼児向けの自然体験教室を開催していました。コロナ禍で対面での活動ができなくなったことをきっかけに、SNSを利用して鳥や昆虫、花などの雑学を発信。
発信することで自分の代わりに、お父さんやお母さんが子どもたちに自然の楽しさを伝えて、「自然ガイド」の役割をしてくれることを期待しているといいます。
今回の白いサギの投稿は、2万7000件を超えるいいねを集めました。この投稿をきっかけに子どもたちが身近な自然にもっと目を向けて、鳥や花のことについて少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいと語っています。
親が「あれはシラサギだ」と言ったから
白いサギは全部「シラサギ」だと信じてましたが
シラサギという名前の鳥はいなくて
白いサギは何種類かいます今日紹介するのは代表的な3羽です
ダイサギ 名前の通り大きい
チュウサギ 渡り鳥なので夏にしかいません
コサギ よく漁をしているので観察向き pic.twitter.com/Tcp6HtEdJK— 自然ガイドのネタ帳 (@kumasuke902) August 14, 2023
水には屈折があるので
見えている魚の位置と実際は違います例えば、お風呂に入った時
腕をピンと一直線にして
自分の足の爪を狙ってみてください
ズレがわかると思います「君たちはどう見てるか」と尋ねられたら
『屈折を理解して見てますかね』と
アオサギは答えるんじゃないでしょうか pic.twitter.com/YnsxEAJ5xB— 自然ガイドのネタ帳 (@kumasuke902) July 17, 2023
<記事化協力>
自然ガイドのくますけさん(@kumasuke902)
※追記・修正:シラサギとは「白いサギ」の総称、という文を追記いたしました。また、一部わかりにくい表現を修正しています。(2023年8月17日17時)
(佐藤圭亮)