まるでそこに小人が住んでいるかのような、リアルで生活感のあるミニチュア作品を制作・公開している「Mozu」さんが、9月2日に投稿したのは「うちの一階に何かがいる……」という、つぶやき。何やら不穏な空気を感じます。
添えられた写真には、一般的な住居の2階から1階に下る階段が写っていますが……よく見ると1階部分から明らかに大きさが異常な指が伸びているではありませんか！ギャァー！
Mozuさんの自宅に、異形の生物が侵入したのか……と心配になりますが、ここでネタばらし。ご安心ください、これはMozuさんが過去に制作したミニチュアに、自身の手を添えてホラー風に撮影を行ったもの。とはいえ、わかっていても恐怖を感じる絶妙な仕上がりになっています。
普段は明るい作品を投稿するMozuさんは、実は大のホラー作品好き。都市伝説や怪談を元にした映像作品を好んで視聴しており、いつか自分の作品にも取り入れたいと考えていたのだそう。
そんな折、次回の展覧会に向け、過去の作品の改造や修理を行っていたMozuさん。積年の夢を叶えるチャンス！とばかりに、ホラー風画像を撮影してみることにしました。
「最初は分かりやすくする為にもっと指が大きく写っていましたが、『よく見ると違和感に気がつく』くらいの方が不気味で良いかなと思い、あの画像になりました」と語るなど、試行錯誤する中で撮れた写真は、まさに狙い通りの出来栄え。一階から迫りくる恐怖が見事に表現されています。薄暗い照明や画角も含め、これもすべてはMozuさんが手掛けたリアルなミニチュア作品があってこそでしょう。
今後こうしたホラーのテイストが作品に盛り込まれていくのか？聞いてみたところ、「展覧会とホラーは一切関係ありません。多分今回限りだと思います。笑」と回答。ホッと一安心したような、ちょっと残念なような……。
一方、「同じ日に他の作品でもいくつかホラーテイストの画像も撮影したので、今後少しずつ投稿して行きたいなと思っております」とのこと。晩夏を迎えながらも、まだまだ暑い日が続く今日この頃。Mozuさんが投稿する作品に注目しておけば、背筋が凍るような思いが味わえるかもしれませんね。
https://twitter.com/rokubunnnoichi/status/1697790605164949545
＜記事化協力＞
Mozuさん（@rokubunnnoichi）
（山口弘剛）
