無料版だと、一度にポストできる文章が全角で「140文字まで」という制限があるX。数日前から、140文字を越えると、越えた文字に対して、濃いめの赤色で網掛けがかかるようになっています。
赤色があまりに濃いため、まるでホラー演出のように見え「怖すぎ」「殺意高すぎ」といった声も上がっていますが……そんな中、濃い赤を逆手に取ってアートに変えてしまう人が現れました。
XユーザーのまつYWさんが文字数制限の赤色を利用して描いたのは、人気コンテンツ「妖怪ウォッチ」に登場するキャラクター・ジバニャンです。
赤い部分は文字数制限の網掛けで、その他の部分は絵文字で塗り分けられた「文字数制限ジバニャン」。特徴がはっきり出ていて、元ネタを知っている人なら誰でも分かるに違いない再現度です。
まつYWさんは投稿に「天才かもしれない」というコメントを添えていますが、ご冗談を。「かもしれない」ではなく「天才」です。
趣味でYouTubeにゲームのゆっくり実況を投稿しているほか、ときどきXに自作のイラストを投稿するなどしているまつYWさん。
相互フォローのユーザーが文字数制限の色について言及しているポストを見て、突然「文字数制限で絵を描けるのでは?」と閃いたそう。さらに「元々私はアスキーアートが好きで、そこから着想を得たのだと思います」とのこと。
「アスキーアート」とは文字コード「ASCII」内の文字・記号を使って描かれたイラストです。日本では「ASCII」に限らず、テキストで描かれたイラスト全般を指すことが一般的となっています。
まつYWさんによる「文字数制限アート」は、言われてみれば確かに「アスキーアート」と似た雰囲気を感じさせます。
これだけの完成度の作品、さぞ時間がかかっただろうと思いきや、制作時間は約30分。30分!?筆者が思っていたよりも遥かに短くて驚きました。
苦戦したところはどこですか、と尋ねてみたところ「ジバニャンの輪郭を再現するのに少し苦戦しました」とまつYWさん。
しかし既存の記号や絵文字だけではこうした曲線を再現するのはかなり難しいため、苦戦しつつも描き切れたのは、文字数制限アートならではとのことです。
筆者も文字数制限の色を見て「怖い」「不気味」などと思ったうちの1人ですが、一方で「これで絵が描けるのでは!?」とインスピレーションを受ける人もいます。
人間の発想力というものはつくづく不思議で、興味深いですね。
天才かもしれない pic.twitter.com/pDEoGb4bQc
— まつYW (@Matsu_YW) December 8, 2024
<記事化協力>
「まつYW」さん(@Matsu_YW)
(ヨシクラミク)