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え、これ全部1枚の紙で……?切り絵作家が生み出した「切り絵の遊園地」に圧倒

 1枚の紙から切り出された遊園地。

 観覧車の骨組みやジェットコースターのレールが、制作途中の様子を想像するだけで息を呑むほど繊細に仕上がっています。

  •  型紙彫刻や切り絵の作家として活躍する黒猫モモさんがXに「全部切れた!!!めっちゃ頑張った!!」と達成感たっぷりのコメントとともに投稿したのは、1枚の切り絵。

     ジェットコースターや観覧車が骨組みやレールの細部に至るまで丁寧に切り抜かれ、迫力のある遊園地の姿が、たった1枚の紙で表現されています。

    モデルは「よこはまコスモワールド」

     どこにどう刃物を入れたのかも分からないほど細かなこの作品は、黒猫モモさんが2月11日から開催する個展で展示する作品のうちの1つ。

     個展の開催地およびテーマが「横浜」のため、「切り絵感もでていて、横浜らしいものを作りたいなと思った」と黒猫モモさん。そこでみなとみらいの人気スポット「よこはまコスモワールド」の「コスモクロック21」(巨大観覧車)を切ることに決めたそうです。

     切り抜きに費やした期間は、他の作品と同時並行しながら、約1か月。特に大変だった部分についてうかがうと「やはり、骨組み部分は大変でしたね」との答えが返ってきました。

     遠目に見るだけでも作品の繊細さはよく分かりますが、拡大してみるとより驚かされます。特に観覧車の中心部や、ジェットコースターと重なる部分に注目してみてください。

    拡大するとよりその細かさに圧倒される

     拡大すると、どの骨組みがどこを通って、どこに繋がっているのか、まったくわかりません。一見するとめちゃくちゃに切れ込みを入れているようにも思えますが……もう一度離れてみると1つの建物として矛盾なく存在しているのです。

     黒猫モモさんが切る前に行った緻密な計算と思考の一端が垣間見えますが、それはもはや「美しい」や「すごい」を通り越して、「恐ろしい」と表現したくなるレベルです。

     そしてさらに驚くべきことに、「よこはまコスモワールド」の切り絵はまだ完成ではないのだとか。ご本人はまだ悩み途中とのことですが、ここからさらに色が入る可能性もあるそう。

     黒猫モモさんはこの作品について「展示の雰囲気や、出すタイミングによって今後も完成図が変わる作品かな」と話しています。

     そんな「よこはまコスモワールド」の切り絵も含めた、黒猫モモさんの作品が多数展示される個展「横浜周遊(よこはましゅうゆう)」は2月11日から16日まで、横浜山手ギャラリーOWLにて開催されるとのことです。

    (C)KURONEKOMOMO2025

    <記事化協力>
    「黒猫モモ」さん(@momowanwan01151

    (ヨシクラミク)

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