ヤマト運輸株式会社は5月1日、2025年10月1日から宅急便の届出運賃を改定する方針を明らかにしました。今回の改定は、従業員および輸配送パートナーの労働環境改善を図るとともに、持続可能な物流体制の構築を目的としたもの。

 同社は2023年以降、外部環境の変化を踏まえた運賃見直しを年度ごとに実施しており、今回の措置もその流れの一環と位置付けています。

■ 改定対象は大型荷物と一部の特定サービス

 運賃改定の対象となるのは、宅急便の120サイズから200サイズまでの大型荷物と、ゴルフ宅急便(キャディバッグ規格)、スキー宅急便(スキー板規格)。

 たとえば、関東圏内での配送(関東→関東)においては、現行1850円の120サイズが2040円に、2190円の140サイズは2630円に改定される予定。平均的な改定率はおよそ3.5%と見込まれていますが、サイズや届け先によってその割合は異なるとしています。

■ 小型サイズ・一部地域は据え置き

 ただし、宅急便コンパクト(現行650円)および60~100サイズについては今回の改定対象には含まれておらず、料金は据え置かれます。また、沖縄県発着の荷物については今回の改定の対象外となります。

 法人契約を結ぶ顧客に対しては、出荷量やオペレーションへの影響などを考慮しながら、引き続き協議を重ねていくとしています。

 詳細な運賃表や問い合わせ先については、ヤマトホールディングスの公式サイトで案内されています。

<参考・引用>
ヤマト運輸株式会社