海外に進出した日本のチェーン店は、現地のニーズに合わせて内装やメニューが大きく変わることもしばしば。Googleなどで画像検索をすると「本当に同じチェーン店?」と思うようなものを見かけることも少なくありません。
そんななかとあるXユーザーが旅先のニューヨークでふらりと立ち寄ったブックオフの店舗が「めちゃくちゃブックオフ」と話題を集めています。
■ あまりにも日本……「めちゃくちゃブックオフ」なニューヨークの店舗に驚きの声
このほど「でめきん」さんがXに投稿したのは、ニューヨークにあるブックオフの店舗の画像です。
1枚目に映っている外観は、日本のものとは少し違って白と黒のシックなデザイン。ニューヨークの町並みに溶け込んでいて、何も知らなければ「名前が同じだけの別の店」と素通りしてしまうことでしょう。
しかし2枚目以降の店舗画像は、一転してブックオフ!
書棚にぎっちり詰まった日本語の書籍、赤地に白文字のインデックスプレート、書棚の上部に掲げられたジャンル分けのプレートなどなど「ここは本当にニューヨークか?」と思わせるような、まさに「めちゃくちゃブックオフ」な光景が広がっています。
投稿は7万件を超えるいいねを集め、リプライ欄には「いつもの見慣れた風景がw」「実家のような安心感」「日本から持ってきましたすぎる」と内装の変わらなさに驚く声が相次いでいます。
でめきんさんが訪れた店舗は2階建てで、1階が日本語の書籍をメインに扱うフロア、2階が洋書を扱うフロアと分けられていたとのこと。店舗全体としては立地が立地なだけに、洋書のほうが割合が高かったそうです。
1階で扱われていたのは文庫、書籍、漫画、英訳された漫画、フィギュアなど。
漫画は少年漫画から青年漫画にいたるまで幅広く並び、フィギュアもねんどろいどやフィギュアアーツなど日本のものが多かったそう。
「ちょくちょく日本では見かけない海外メーカーの日本コンテンツのフィギュアがあったのは、フィギュアマニアとしてはアツかったです」(でめきんさん)
写真を見ると小説のコーナーも充実しており、司馬遼太郎、森博嗣、綿矢りさ、山田悠介などの日本でも人気の作家名がずらり。
ジャンルを問わずさまざまな日本のコンテンツが親しまれているらしい様子が、伝わってきます。
■ ニューヨークの店舗には“立ち読み”が存在しない?
ただこれだけ日本の書籍が多いということは、現地在住の日本人向けの営業なのかな、とも考えてしまいます。
しかしでめきんさんが店内を見て回った限りでは「平日の夕方で雨だったこともあり、正直客足はまばらだったので普段がどうかはわかりませんが、日本人客が多いとか店員が日本人っぽいということもなく、店員も客も現地の方のよう」と話しています。
日本のブックオフの店舗内では有線放送の「ブックオフインフォメーション」がかかっており「本を売るならブックオフ」のアナウンスや、季節に合わせた楽曲がかかっていることもしばしば。
しかしニューヨークの店舗ではそういった日本人に馴染みのある放送はされておらず、現地の音楽あるいはラジオのようなものが流れていたようです。
そしてやはりブックオフといえば、象徴的なのが立ち読み。コロナ禍で一時期禁止されていたものの、2023年に再解禁。現在では基本的には自由に立ち読みすることが出来るようになっています。
でめきんさんにこのことをうかがってみると「そう言われてみれば(立ち読み客は)居ませんでした!」とのこと。
「客足自体がまばらだったのもあるかもしれませんが、文化の違いか、日本のブックオフのようにぎゅうぎゅうにコミックの棚に並んで立ち読みしている様子はあまりありませんでした」(でめきんさん)
やはり同じチェーン店でも、日本と海外とで「まったく同じ」というわけではないようですね。
ニューヨークに何故かあるブックオフ、めちゃくちゃブックオフで笑った pic.twitter.com/bDfcuO1NY8
— でめきん (@DEMEKEYN) September 18, 2025
<記事化協力>
「でめきん」さん(@DEMEKEYN)
(ヨシクラミク)