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【ミリタリー魂】第15戦 おたく議員「三橋貴明」のイベントに突撃<特別編>

こんにちは。鉄砲蔵です。今回の「ミリタリー魂」では特別編として、おたく議員としてもその名を馳せる三橋貴明議員についてレポート。

この三橋議員、2ちゃんねる出身の作家で中小企業診断士で、自民党の議員だそう。4月3日土曜日に政治資金パーティを開くとの話を聞きつけ、重ねてネットで調べてみるとあの麻生元総理大臣も同日13時より応援演説に来られるとか。これはぜひ見にゆかなければ!


  • で、秋葉原駅に降り立ってみると、すでに街頭演説は始まっていました。

    2ちゃんねるに三橋議員の暗殺予告があったということで、物々しい警備を予測してコスプレ衣装は持ってきていませんでした。僕のコスプレと言えばミリタリーとなり、銃を持っていないにしてもSPの方に警戒され、職質でちょっと署で話を、なんてことになったら取材できないので。

    でも実際に来てみると和気藹々としたもんで、特に警戒するでもなく、みんな気さくに話してくれました。犯人もその後、出頭したそうです。こんなことならベトナム装備でも着てカメラ持って戦場カメラマンのコスプレでもすれば良かった。

    まぁ、そんなこんなで話を聞いてみると、麻生元総理の国営メディアセンターには好意的な意見でした。

    真に魅力的な世界の中心の国とはどんな国か?それは世界の人々がその国のライフスタイルに憧れ、そのライフスタイルを目指す、ということ。

    20世紀はその中心の役割はアメリカだった。20世紀は日本もアメリカの自動車産業やライフスタイルに憧れ、それを目指して頑張ってきた。
    今は日本のアニメのコスプレを世界中の人がやっている。これからは日本のアニメ文化の時代です

    会場に着いてみると凄い密度でコスプレイヤーが集結。熱気と盛り上がりが最高潮に達しっていました。

    そこで麻生元総理の国立メディアセンターについて三橋議員に直接伺いました。テレビで見かけたインタビューでアニメオタクが「アニメ、ゲーム文化も重要な文化だけど少なくとも税金で保護するものじゃない。」という意見をお伝えしたところ驚かれておっしゃいました。
    「日本のアニメ文化、ゲーム文化こそ税金で保護すべき。国立メディアセンターはアニメ、ゲームなどを最初第一作目から永久保存する、オタク文化版国立国会図書館にしたい。」

    次に会場にての演説。

    私達の世代はブルーオーシャンです。誰も通ったことのない海なんです。本当はそこに多くの宝物があるんです。私たちの持っているカルチャーだって、心の強だって宝物です。今までの政治家はそのブルーオーシャンを無視してレッドオーシャンで血みどろになって戦っているけどバカじゃないの?

    これからの世の中を引っ張ってゆくのは私たち。その私たちがブルーオーシャン状態なので、そんなことがあっていいのかと思うけど、個人的には呆れちゃっています。

    これから私たちは嵐の海峡を抜けてそのブルーオーシャンを切り開いてゆかなきゃいけないけど、私は代表にはなれるけどヒーローにはなれません。ここに集まってくれた国民一人一人がヒーローにならなければこれからの難局は切り抜けられないと思います。

    僕個人としてはオタク文化を外交のツールとして政府が活用、という構想には賛成します。実際、多くの外国で評価されているのですから、これは確かに有効でしょう。日本人の印象を楽しくて陽気な文化を持つ国民、とするためにオタク文化版国立国会図書館、有効じゃないですか。

    あと、「人権侵害救済法」なる法律の阻止も目指しておられるそうで、その法律、あるアニメなり番組の表現が、人権侵害に当たるのではないか、と感じたら裁判所の礼状とかもなく、あくまで申請のみで即パソコン押収、家宅捜査もできるそうです。ゆくゆくはモンスターが倒されるようなシーンまでも暴力的などと誰かが言いがかりを付けて人権委員会に訴えれば発行禁止処分に出来る法律だそうです。この法律により、人権侵害を口実に表現の自由が失われかねないそうです。

    最後に、今回参加していたコスプレ美女さん。

    そして後援会の人が貸してくれた小沢さんや鳩山さんのお面を着けて僕自身も撮影。

    今回の政治資金パーティ、正直、宣伝費の節約の意味もあったそうで、新聞広告でも打ったら30万円程かかるそうで、それの節約にもなり、政治資金にもなるという一挙両得の知恵だそうです。
    お金のかかる選挙じゃなく、大衆の支持で力を持てるならかなりいいアイディアじゃないですか。
    これからも政界のオタク族、大いに興味あります。これからも取材しますね。

    (文・写真:鉄砲蔵)

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