北海道民のソウルフードと言えば、マルちゃん(東洋水産)の「やきそば弁当」(税抜193円)といった具合に、コンビニやスーパーでの北海道フェア、北海道物産展で、やきそば弁当を見かける機会が増えてきた様に感じます。そんな事を知人と話していたところ。「やきそば弁当の存在は知ってるけど食べたことがない」「コンビニで勤務してるから発注の関係上、目にしてるだけでは?」との声も……。

 そんな話をしてる内に、そういえば、私も半年位食べてないなぁと思い、東京近郊で売っている所を調べたところ、秋葉原の「日本百貨店しょくひんかん」に売っているとの事で早速買いに行きました。

 秋葉原のJR高架下「CHABARA(ちゃばら)」内にある「日本百貨店しょくひんかん」、こちらは北海道以外にも日本全国の地域商品を扱っています。眺めているだけで時間が数時間過ぎてしまう位、美味しそうな商品、普段目にしない食べ物が並んでいました。

 ……っと、つい日本中の名産品を眺めていたら時間が過ぎ、閉店間近に。慌てて目当ての「やきそば弁当」を確保して、帰路へつきました。

■どうしてやきそば「弁当」というの?

 帰宅して早速パッケージを確認。初めて買った時は「やきそば弁当」という商品名に対して、なんで弁当なんだろうという疑問を抱いて調べましたが、今ではコンビニでも扱うことも増え「当時は、容器がプラスチック製の二重構造で、下の蓋がスープ用になっていて、それが『弁当箱に似ている』」という、やきそば弁当という商品名の由来をお客さんに説明出来るくらいには詳しくなってきました。

 パッケージの表面には「北海道限定」、「中華スープ付き」という文字。シンプルで分かりやすいです。原材料の方も、中華スープ以外は普通のやきそばと同じようです。シンプルながらも的確に食欲をそそるやきそばのパッケージでお腹が空いてきました。

 作っているのは東洋水産の北海道工場。小樽市銭函(ぜにばこ)という、駅の入場券が「お金が入る」という願掛けで知られている場所にある工場です。

■中身を確認・具材はキャベツとお肉

 そんなことに思いをながら、開封します。具材はキャベツとキューブ状の肉(チキンダイス)になっていて、薬味にアオサと紅ショウガのふりかけ、ソース。そしてカップやきそばには、ぱっと見、不釣り合いにも見える中華スープ。実はこの中華スープが美味しいんですよ。早速お湯を入れて3分待ちます。

■付属の中華スープには湯切りのお湯を使う

 3分経って、お湯を……捨てる前にカップに中華スープの素を入れ、それに湯切りのお湯を注ぎます。そうすることにより、小麦、キャベツ、肉の風味が中華スープに混ざり、中華スープにコクがでて美味しくなるのです。それでもちょっと足りない場合は、少し胡椒を入れるとより美味しく感じました。

■実食!ソースは最初甘めで後味スパイシー

 では、いただきます。野菜と果実を加えた少し甘さを最初に感じていたのもつかの間、すこしピリッとしたスパイシーさを感じることが出来ました。肉っぽいというか、ラードの旨味があり、飽きのこないソースになっております。

 ソースは一般的なカップやきそばと比べるとスパイシーさが弱く、甘い感じがします。これは、野菜や果実の甘さと肉的な旨味で飽きを来させない様にしているので、その違いを感じることが出来ます。甘めなソースが好きな方に良いかと思います。

■麺は絡みやすいが、時間経過で柔らかくなりやすい

 麺は細麺で、湯切りのタイミングが遅れると柔らかくなりやすいので、短かい時間で湯切りをすると良いと思います。ソースの絡みやすさは一般的なカップやきそばと同じくらいで、時間が経過するとボソボソになりやすい感じがしました。

 そこで、やきそばを食べつつ、中華スープを一口……するとどうでしょう。さっぱりしてまた違った味を楽しめて美味しかったです。そうか、この食べ方をする為のスープか……これは目から鱗でした。

■中華スープは、おまけではなくメインだった。やきそば弁当

 やきそば弁当を改めて食べてみましたが、やはり中華スープが大事なんだなと感じました。それほど中華スープがやきそばに合う事を教えてくれるやきそばは、これだけだと思います。この時期、各コンビニやスーパーで北海道フェアが多くなるので、やきそば弁当を見る機会が増えると思いますので、是非食べてみてはいかがでしょうか。

 なお、通常の味以外にも「やきそば弁当 ちょい辛」(税抜193円)や「やきそば弁当 旨塩」(税抜193円)もあり、一部の北海道フェアで販売している機会もあるので、別のやきそば弁当を探して楽しんでみるのも、おすすめですよ。

(戦魂)