「ニキシー管の特性で同じの点灯させてるとイオン分解してガラスの内側に蒸着しちゃうそうな(スパッタリングだっけ?んで回避の為に15分毎にリフレッシュさせるんだけどエフェクトがエモいのよコレwすこすこのすこ)」
そんなつぶやきとともに、うりゃタソさんがTwitterに投稿した動画。
時間にして約17秒間の動画ですが、そこには大小6つのガラス管が写っています。中身はそれぞれ「0」~「9」までの数字が表示できるようです。
動画では全てのガラス管の数字が規則的にかわっていきます。最後の「9」の表示の後に、6つのデバイスが「1」「0」「1」「5」「4」「0」になりました。
そこからは、右端の「0」部分のみ、「1」「2」……と順に表示が変わっていきます。これは6つのデバイスで時間を表現する、つまり時計になっているのです。
これは「ニキシー管」と呼ばれる、ネオンガスを注入したガラス管に、電圧をかけることで、中に入った電極板が光を発するという仕組みの放電管の一種で作られた「ニキシー管時計」。うりゃタソさんが以前購入したものだそうです。
実は「ニキシー管」は、その技術を用いた数字や文字などの表示デバイスで、1950年代から1970年代にかけ広く流通していました。しかし、液晶技術やLEDなどの技術発展により、1990年代には主要製造メーカーによる生産は停止。今では目にする機会もめっきり減少しています。
「時代の遺物」ともいえるニキシー管。しかし近年、その独自性が再評価。再び製造するメーカーも現れ、うりゃタソさんが投稿した「ニキシー管時計」といった製品などで、ちょっとしたリバイバルブームが起きているんです。
今回うりゃタソさんが投稿した「ニキシー管時計」の動画は、いわゆる「メンテナンス風景」ともいえるものでした。ニキシー管は、一定時間以上同じ数字を表示させると、ガラス管に蒸着してしまうため、15分毎にリフレッシュさせているんだそうです。
これを「一部の人にはグサグサくるんじゃかろうかと」ということで、その様子を投稿したところ、本当にグサグサ刺さってしまう人が続出した模様。
とはいえ、細かいメンテナンスが必要なニキシー管。そのフォローも、なかなか骨が折れる作業のようにも感じます。
「でも、このリセットエフェクトがかっこよくって。いつまでも見ていられるんですよ」
そうニキシー管時計の魅力について語ってくれるうりゃタソさん。こういった熱心なファンの存在や、投稿の反響(1.4万いいね)が、ニキシー管が復活できた要因なのかもしれませんね。
ニキシー管の特性で同じの点灯させてるとイオン分解してガラスの内側に蒸着しちゃうそうな(スパッタリングだっけ?
んで回避の為に15分毎にリフレッシュさせるんだけどエフェクトがエモいのよコレw
すこすこのすこ pic.twitter.com/4XF9qrzAl2— うりゃタソ (@uraya30s) June 8, 2021
<記事化協力>
うりゃタソさん(@uraya30s)
(向山純平)