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【無所可用】第20話 読んでくださるあなたにとって「新鮮」であれたらいいと

update:

読んでくださるあなたにとって「新鮮」であれたらいいと毎度雑多で役に立たないお話をおとどけしています不定期連載の「エドガーの無所可用、安所困苦哉」でございます。二十回目になりますが、当初予定しておりましたネタは写真がうまく撮れていないので、キリ番ということを言い訳にして今回は「ワタシの思い」をおとどけさせていただきます。無所可用、安所困苦哉。書き下しますと「用う可き所無きも、安ぞ困苦する所あらん。」という感じでしょうか。


  • 荘子、逍遥遊編の末尾の言葉であります。訳しますと「役に立たなくても、何で悩むことがあろうか。」といったところでしょうか。

    これはまぁ、ワタシの存在がそういう感じというところでタイトルに使わせていただいたのですが、今回、恐れ多くも「荘子」からもう一つの言葉をお借りします。

    「計人之所知、不若其所不知。」

    書き下し分は「人の知る所を計るに、其の知らざる所に若かず」となります。訳すると「人の知る所は、その知らない所には及ばない」といったところです。これもまた、日々意識していたいと思っている言葉です。

    あらゆることにおいて、ワタシが知っていることは、ワタシが知らないことには及ばない、と思っております。なので、知っている範囲で書けること、を書いているのですが、その内容が「いまさら」というものでは読んでいただくのに申し訳ない。読んでくださる方々にとって「新鮮」であるように、と思いつつ、キーボードをカタカタと叩いております。
    無所可用のタイトル通り?毎度役立たずな文章を書かせていただいていますが、役立たずな内容だけど、新鮮であれば、「おもしろかったな」と思っていただけるのではないだろうか。それはどんなことかといえば、「ちょっと変わった話」がいいのかなと。「奇異」というほどでもないけれど、「変わってる」という感じでどうだろう?と。
    読んでくださる方々の「知らざる所」をちょっとだけ埋めて差し上げることが出来、好奇心や興味を持っていただければいいな、と。

    窓から

    しかし、こちらの「知」をこころよく受け取っていただくには、いくつかの壁を越えていかなかければなりません。
    まず、文章を上手く書かなければ。内容の前に、読みにくい文章は読んでもらえません。せっかく興味を持っていただいたのに、文章が読みづらくて……ではもったいない。文章が面白かったと感じていただければ、テーマの違うことを投げても、また読んでいただけるかもしれない。
    また、テーマが決まっていない分、基本ワタシの興味・趣味の押し売りです。ご披露といえばいい響きですが、おたくま経済新聞は同じ分野の興味あるもの同士が集まった場ではなく、専門分野が異なる専門家の集まりです。専門外であれば興味は薄く、特にいわゆる「濃い」方々は専門性が高まっているでしょうから、専門外のお話を手にとって見るところまでしていただくには、結構な壁が存在する気がします。
    「無所可用」では、特定のテーマを設けていませんので、何か一つがひっかかって、それが面白いと感じていただければ、他の話も読んでみようかな?と思っていただけるかもしれません。それには、読んで下さる方々にとって「新鮮」さを感じていただけるのがよいのかなと思います。全話全回での新鮮さは困難としても、三分の一くらいは新鮮な印象を受けるおはなしをご提供したい。

    できるだけ多くの方に「新鮮」と感じていただけるように。
    そうココロに念じつつ、精進していきたいと思います。

    ウソ

    ※本文と写真は関係ありません?

    ■ライター紹介
    【エドガー】

    鉄道、萩尾望都作品、ポール・スミス、爬虫類から長門有希と興味あるものはどこまでも探求し、脳みその無駄遣いを楽しむ一市民。そのやたら数だけは豊富な脳みその無駄遣いの成果をご披露させていただきます。

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