レジンアート作家の「みぃ」さんは、懐古的な廃材と文明的な電子部品を使った、スチームパンク風な架空の生物「新械生物」の作者さん。
新作として発表されたのはチョウチンアンコウをモチーフにしており、注目すべきは額の発光器が灯る仕様になった点。落ち着いた暖色のライトを見ていると、引き寄せられてしまいそうです。
作者のみぃさんが挑戦した、光る「新械生物」。「しんかいせいぶつ」という名前の通り、深海魚をモチーフとした作品が多いのですが、作りながら実際に光ったら楽しいだろうなという思いがあったそうです。
そんな思いの中、光らせることができなかったチョウチンアンコウをTwitterで発表した時に、フォロワーさんから「ちょうちんは光るのですか」とリプライをもらったのだといいます。そこで「やっぱり光らせたい」という思いが強くなり、実際に光る作品を作るきっかけになったのだとか。
みぃさんは作品を光らせるために、本来なら捨ててしまうものや、身近なところに面白い材料がないかを探してみたそう。100円ショップで売っている自転車用のライトやキャンドル型の小型照明など、使えそうな材料を試し続けて、ついに模型用の極小ライトをガラスドームで覆うというアイデアを思いつき、チョウチンアンコウのぼんやりした光を再現したとのことです。
本当であれば、自転車や部屋で使用する照明として使うような、身近にあって意識しないものを、作品として生まれ変わらせるのは、思いも寄りませんでした。
みぃさんのアイデアから生まれたチョウチンアンコウ。固く冷たい印象の作品から、暖色系のライトによって、落ち着いた柔らかい印象を持つ作品になっていて、ひらめきで作品の印象がここまで変わるのかという驚きを感じてしまいますね。
みぃさんは、今後の制作目標として「モチーフとなっている生物の生息地ごとにまとめて、水族館のようにしていきたい」と話してくれました。現在は「新械生物」シリーズにとどまらず、より機械化した魚や昆虫をモチーフにした作品、ドラゴンやファンアート作品など、多くの作品をTwitter上で公開しています。
新械生物 新作完成しました。
チョウチンアンコウです!
ちゃんと提灯光ります💡ピカー✨#チョウチンアンコウ pic.twitter.com/jOFgqpZaUI— みぃ@新械生物 (@mikamama422) October 14, 2022
<記事化協力>
みぃさん(@mikamama422)
(戦魂)