正月用に購入した餅の大量消費レシピとして、2016年におたくま経済新聞で紹介した「揚げ餅」。2023年末にXで再紹介したところ……これを「お吸い物に入れて食べる」という裏技レシピの情報が寄せられました。
教えてくれた「しろま」さんによると、「飛びます」「背徳の味です。太ってもノークレームでお願いします」とのこと。これはやってみるしかない!ということで、今回作ってみることにしました。
■ 材料
今回のレシピに必要な材料は以下の通り。
【材料】1人分
・餅……2つ
・油(揚げる用)……適量
・お吸い物の素……1袋
・焼きのり……2枚(好みで)
■ 作り方
(1)揚げ餅を作る
まずは普通に揚げ餅を作っていきましょう。およそ180度に熱した油に餅を入れ、1~2分経過ののち、浮き上がってきたら火から下ろし、キッチンペーパーにのせて油を落とします。
この後、前回紹介した「揚げ餅だけ」の食べ方であれば、お皿に移して醤油を少したらして、好みで少々の味の素と、海苔を巻いたらOK。しかし今回、ここで醤油や味の素は入れません。
(2)好みで海苔をまけば下準備OK
海苔だけ巻いたら揚げ餅の下準備は完了ですが、海苔を巻くかまかないかは好みでOKです。
(3)お椀に餅を移してお吸い物の素を入れてお湯を注ぐ
もともとの、醤油をまぶした食べ方でも十分すぎるほどにおいしいのですが、あろうことか揚げた餅をお吸い物にインしてしまう、という今回のレシピ。お椀に餅を移して、お吸い物の素を入れてお湯を注ぎます。
すると器からこみ上げてくる、鰹節と松茸、揚げた餅の香りがすでに食欲をくすぐってやまず、この時点で大勝利を確信。それでは実食といきましょう。
■ モチッカリッとした食感が病みつきに まるでラーメンのスープのような味わいに変化
餅を箸ですくって、ひと口食べてみると……おおっ、これはうまい!お吸い物と餅が相性抜群であることは言わずもがな、モチッカリッとした食感も病みつきになります。
ポイントはやはり揚げることによって、汁に染み出した油でしょうか。餅に触れるたびにジュワッとあふれ出し、汁の味をより濃厚にしていきます。食べれば食べるほどにうまくなる餅は、まさに「背徳の味」という例えがぴったり。
あっさりとしたお吸い物のイメージから一転して、まるでラーメンのスープのような味わいに変化。その後も箸が止まらず、汁もしっかりと飲み干して、あっという間に完食してしまいました。ごちそうさまでした。
■ 「薄味」に感じる人は一工夫で調整可能
なお、「お吸い物の素」だけでも十分に味は感じられますが、「薄い」と感じることがあれば、醤油数滴、味の素1振り程度加えるとちょうど良かったです。(試作段階で実験済)濃い味後のみの方は、この辺各自で調整してみてください。
余らせている餅が一瞬でなくなってしまうことは間違いなし。正直もっともっと食べたいところではありますが……ただでさえカロリーの高いお餅ですから、食べ過ぎには注意しなければなりません。
食べたいのに食べられない、まさに悪魔的な食べ物。試してみたい方は、消費ペースに十分お気を付けください。
揚げた餅をどんぶりに入れて、お吸い物の素をかけてからお湯を注ぐ。
飛びます🤤 https://t.co/t0n3Vx2DEV— しろま (@Whitemage_ac) December 13, 2023
<記事化協力>
しろまさん(@Whitemage_ac)
(山口弘剛)