熱中症対策には欠かせない水分補給の啓発活動に注力する日本コカ・コーラが、4月より「アクエリアス NEWATER(ニューウォーター)」のパッケージをリニューアル。

 これに伴いサンプリングイベント「はたらく人の給水所」を、4月22日~24日まで東京駅で開催。初日にはメディア向け取材会も実施されました。

 「はたらく人の給水所」は東京駅八重洲イベントスペースの他、5月7日~9日は有楽町にある東京交通会館サンプリングスペース、5月13日~15日は梅田のディアモール大阪ディーズスクエア、5月20日~22日は名古屋にあるJRゲートタワーのイベントスペースで開催されます。

 3都市4か所で配られる「アクエリアス NEWATER」の数は、なんと6万本。この内、東京駅では1.5万本が配布されるそうです。

サンプリングイベント「はたらく人の給水所」

 今回のイベントでは「アクエリアス NEWATER」の配布に加えて、表情解析システムを用いた診断体験コンテンツ「はたらく人のパフォーマンスAI診断」も体験可能。これは表情の動きからAIがパフォーマンスレベルを5段階で診断するものです。

表情解析システムを用いた診断体験コンテンツ「はたらく人のパフォーマンスAI診断」

 取材会には、日本コカ・コーラ株式会社マーケティング本部スポーツ事業部シニアブランドマネジャーの川瀬保菜未さんと、大阪公立大学都市健康・スポーツ研究センター・教授の岡崎和伸さんが登壇。

 最初に川瀬さんが「アクエリアス」ブランドで実施している熱中症対策啓発活動について説明されました。

日本コカ・コーラ株式会社マーケティング本部スポーツ事業部シニアブランドマネジャーの川瀬保菜未さん

 「体が暑さに慣れていない、この時期こそ熱中症対策が重要」と川瀬さん。手に持っている「暑くなる前の対策が大事!」「アクエリで暑さに負けないカラダづくりを!」などと書かれたPOP広告を5月より店頭などで活用し、早期の熱中症対策に取り組んでいくとのことです。

 川瀬さんは2023年に発売され、今回パッケージがリニューアルされた「アクエリアス NEWATER」について、熱中症対策に適した商品と紹介。

リニューアルされた「アクエリアス NEWATER」

 「水とスポドリの良いとこ取り」というコピーを使用しており、「スポドリの水より優れた水分補給ができる機能を持ちながらも、仕事中でも水のようにゴクゴクと飲める商品」になっているのだとか。

 2023年は特に仕事中などの働くシーンでよく飲まれていたので、2024年はそこにフォーカスして「はたらく人のNEWATER」というものをテーマに展開していきたいと明かします。

「スポドリの水より優れた水分補給ができる機能を持ちながらも、仕事中でも水のようにゴクゴクと飲める商品」

 「アクエリアス」は今後もあらゆるシーンで水分補給を促すために活動をおこなっていくそう。最後に「身近な熱中症対策として、より多くの方々に『アクエリアス NEWATER』を手に取ってもらえるよう願っています!」と語っていました。

 続いて岡崎さんが熱中症対策のポイントを解説。近年、平均気温が上がったり、高齢者などの暑さに弱い人の人口が増えたりしていることにより、熱中症のリスクは高まっていると危惧する岡崎さん。

 熱中症は健康な人でもなってしまうものではあるものの、正確な知識を持つことで予防することもできるといいます。

大阪公立大学都市健康・スポーツ研究センター・教授の岡崎和伸さん

 岡崎さんは熱中症対策で重要なこととして「暑さを避ける」、「体を冷やす」、「適切な水分を補給する」、「暑熱順化」の4つを挙げます。「暑熱順化」とは暑さに慣れること。気候に合わせて外で元気に動き、体を暑さに慣らすことをすすめていました。

 ちなみに日本コカ・コーラが全国の15歳~89歳の男女1200人を対象に行った「熱中症対策に関する実態調査」によると、熱中症対策で暑熱順化を行っている割合は全体の39.0%という結果も。まだまだ「暑熱順化」は浸透していない模様です。

熱中症対策で暑熱順化を行っている割合は全体の39.0%

 熱中症対策は環境や状況によって変わってくるものの、その時にできうる熱中症対策をみんなで行うことが重要と説明。それにはまず自分やまわりの環境が熱中症になりやすい状況であることを把握して「気づく」ことが大切であると語ります。

 暑いところで起こる体の不調は、ほぼ熱中症と思って良いそう。熱中症を疑う症状は数多くあるものの素人がひとつひとつ覚えるのは難しいので、「暑いところで体の不調が起こったら、それは熱中症に関連する症状だと思ってください」と呼び掛けていました。

4月22日~24日まで東京駅で開催

※岡崎和伸さんの崎の字は立つ崎(たつさき)が正式です。

取材協力:日本コカ・コーラ株式会社

(取材・撮影:佐藤圭亮)