「らあめん花月嵐」で4月2日から限定販売中の「博多ラーメン健太」。昨年6月の登場から1年経たずしての「早すぎる復活」と銘打ち、高円寺の人気店「博多ラーメン健太」の味を“92%再現”しているという、その味を食べに行ってみました。

■ ガツンと豚骨の匂いにパンチのきいた醤油 博多の屋台を思わせる本場の味わい

 今回発売の「博多ラーメン健太」は、昨年に引き続き、高円寺の人気店「博多ラーメン健太」店主、横尾健太氏が監修を務めています。

 その“再現度”は前回の89%からさらに上がって、なんと92%。記者は本家も前モデルも食べたことがないのですが、一見さんでも楽しめるものなのでしょうか。

 というわけで訪れた、「らあめん花月嵐」。一部提供のない店舗もあるようなので、心配な方は事前に確認をしておいたほうがよさそうです。

らあめん花月嵐

 券売機で「博多ラーメン健太」を選択。替え玉なしのシンプルなメニューは税込860円。無限替え玉のメニュー(税込1310円)もあります。

「博多ラーメン健太」は替え玉無しが税込860円、無限替え玉付きが税込1310円

 そして注文からわずか数分ほどで提供された、「博多ラーメン健太」。スープを繰り返し継ぎ足して熟成させる「呼び戻し製法」で仕上げられた豚骨スープは、表面にゼラチン質の膜ができるほどの濃厚さ。丼かはもうもうと力強い豚骨臭が立ち上っています。

ガツンと豚骨の匂いにパンチのきいた醤油、博多の屋台を思わせる本場の味わいの「博多ラーメン健太」

ガツンと豚骨の匂いにパンチのきいた醤油、博多の屋台を思わせる本場の味わいの「博多ラーメン健太」

 レンゲですくって一口飲むと、ガツンと音を立てるような旨味。さらにカエシの醤油が力強く効いていて、全体的に塩気の強さを感じます。運動などで汗をかいたあとにはちょうどよさそう。ごはんにかけても一寸の衰えを感じません。

ガツンと豚骨の匂いにパンチのきいた醤油、博多の屋台を思わせる本場の味わいの「博多ラーメン健太」

 そして印象的だったのが麺。お箸ですくうとふわりと香ばしい匂いが漂い、なんとも食欲をそそります。さらにもっちりした食感が、スープとの相性抜群。噛むほどに麺の中からほんのりとした甘みが湧き上がり、豚骨の味と豊かなハーモニーを奏でます。おいしい!

香ばしい匂いともっちりした食感、麺の中からほんのりとした甘みが湧き上がる「博多ラーメン健太」

 まさに本場、博多屋台の味。今回は諸事情により替え玉無しのメニューを頼んでしまいましたが、ここは無限替え玉のメニューを頼んだほうが、最大限にその魅力を味わえると思います。

■ 2玉サイズの「もりもり明太焼きラーメン」バター&辛子明太のまろやか味がごはんと無限に合う!

 夢中で丼を傾けていると、「博多ラーメン健太」店主の横尾健太氏が出演する店内放送が。「再登場早すぎじゃない?」と笑いつつ、今回の再登場にかけたストーリーを熱く語っていて、ラーメンの味に奥行きを与えてくれます。

 そんななか、横尾氏からもう一品、「もりもり明太焼きラーメン」(税込990円)をオススメするコメントが。2玉分のボリューミーな麺にバターと辛子明太がのっかっていて、「ごはんやお酒のおつまみにぴったり!」なのだそうです。ごはんやおつまみ??

2玉サイズの「もりもり明太焼きラーメン」

 気になったら止まりません。ふたたび券売機に向かいました。「もりもり明太焼きラーメン」はラーメンではなく「鉄板イタめしシリーズ」のカテゴリに入っています。「ごはんと食べる」を体験してみたいので、ライス大盛り(税込360円)も一緒に注文してみました。

 運ばれてきた丼は……とにかくデカい!のひとこと。2玉分は伊達じゃありません。大ライスのお茶碗も入れるとカウンターの上はいっぱい。果たして一人で食べ切れるのか……。

2玉サイズの「もりもり明太焼きラーメン」(税込990円)とライス大盛り(税込360円)

マイルドな味付けでボリュームとは裏腹に軽い食べ口の「もりもり明太焼きラーメン」

 いざ箸を進めてみると、その不安はいい意味で裏切られました。

 スープごと麺を炒め、なんとなく味が濃そうなイメージがある焼きラーメンですが、この「もりもり明太焼きラーメン」は程よくマイルドな味わいで、どこかシチューを思わせるような穏やかさ。

マイルドな味付けでボリュームとは裏腹に軽い食べ口の「もりもり明太焼きラーメン」

 つづいて辛子明太を混ぜ込むと、塩気とピリ辛風味が加わり、味にメリハリが。こんなにも豊かな七変化を見せてくれるとは……恐れ入ります。

マイルドな味付けでボリュームとは裏腹に軽い食べ口の「もりもり明太焼きラーメン」

 別皿トッピングのきざみ海苔を乗せると磯の香りがいいアクセントになり、ボリュームとは裏腹にスルスルと食べ進めることができます。

マイルドな味付けでボリュームとは裏腹に軽い食べ口の「もりもり明太焼きラーメン」

 そのままライスにオンすると、今度はごはんの甘みが引き立ち、さらに軽やかな食べ口になりました。気づけばペロリと完食。豚骨ラーメンでは味わったことのない体験を楽しむことができました。

「もりもり明太焼きラーメン」は辛子明太とバターの味付けがご飯との相性抜群

「もりもり明太焼きラーメン」は辛子明太とバターの味付けがご飯との相性抜群

 なお、フードコートでは「博多ラーメン健太」の「無限替玉付き」は販売していないほか、一部店舗では商品の構成や盛り付けや販売価格が異なる場合があるそうです。また、店舗によっては一部提供のないところもあるようなので、確実に食べたい方は事前の確認をオススメします。

(天谷窓大)