「麻婆豆腐の素で炊き込みご飯を作る」。思わず二度見してしまうレシピがXに投稿され、じわりと注目を集めています。
麻婆豆腐とご飯が合うのは当然としても、それをご飯と一緒に“炊いてしまう”という発想はなかなかありません。味は濃いのか薄いのか、そもそも炊き込みご飯として成立するのか──想像が追いつきません。そこで投稿者に作り方をうかがって、実際に試してみました。
■ 体調不良のなか子どもにご飯を……差し迫った状況で生まれた「麻婆豆腐炊き込みご飯」
投稿したのはXユーザーのちきんへっどさん。詳しくうかがうと、この「麻婆豆腐炊き込みご飯」を思いついたのは、体調を崩してしまったときのことなのだそうです。
当時、買い出しに行くこともできず、料理をする元気もなくなっていたちきんへっどさん。それでもお子さんのお腹を満たすため、食料棚を漁っていたところ麻婆豆腐の素を発見し「味のあるご飯さえあればなんとかなるのでは」と考え、適当に炊いてみたそうです。
投稿では味の詳細に触れていませんが、添えられた「これで炊き込みご飯やるのもうちだけ?」という言葉からも、以降は定番メニューになっている様子がうかがえます。
差し迫った状況で、偶然生み出された「麻婆豆腐炊き込みご飯」は一体どんな味なのか。ちきんへっどさんにレシピをおしえて貰って、作ってみました。
■ 麻婆の味は意外にも薄め……?単体でも美味しいが、アレンジ幅も広そう
用意する材料は以下の通りです。
・お米(2合)
・丸美屋麻婆豆腐の素〈甘口〉(素のみ小袋1つ)
驚くことに、豆腐は不要で付属のトロミ粉も使いません。「本当にこれで大丈夫?」という不安と、「どんな味になるんだろう」というワクワクが同時に押し寄せてきます。
作り方は簡単で、洗ったお米に麻婆豆腐の素を1袋入れ、2合分の目盛りまでお水を注いでから、通常モードで炊飯するだけ。
炊き上がるのを待つ間、部屋に漂うのは美味しそうな麻婆豆腐の香り。ご飯を炊いているとは思えない空間です。
40分後。炊き上がりのアラームに呼ばれて炊飯器を開けると、中にはほのかに色づいた「麻婆豆腐炊き込みご飯」が。赤というよりは茶色で、炊飯器の中の香りも思っていたよりは麻婆感がありません。
もう少し多めに入れたほうが良かったかな……?と思いつつ食べていきます。味は思っていた以上に炊き込みご飯。五目炊き込みご飯に近い味がしつつ、奥にほんのり麻婆がいます。
もう少しクセのある味になるかと思ったのですが、非常にシンプルで、舌に馴染みます。中華風の炊き込みご飯といったところでしょうか。中華おこわを彷彿させる味です。
ひき肉が入っているのとほんのり麻婆味になっているのとで、単体で食べるだけでも十分美味しいのですが、ここにさらに具材を追加したら、より美味しくなりそうな予感。
追い麻婆をして麻婆丼にしてもいいですし、ひき肉やネギなど他の具材とあわせてもよさそう。餃子やラーメンなど他の中華おかずと一緒に食べるのも美味しいはず。また素を別のメーカーや別の辛さに変えてみるなど、アレンジの幅はかなり広いように思えます。
中華料理店で「白米じゃ物足りない、でもチャーハンほど重くなくていい……」と迷うことがよくありますが、その隙間を埋めてくれるのがこの麻婆豆腐炊き込みご飯のように感じました。
材料も作り方もとてもシンプルなので、気になった方は是非試してみては。
まって、これで炊き込みご飯やるのもうちだけ? pic.twitter.com/aAmcVudu4k
— ちきんへっど🐔 (@toriatama__desu) November 26, 2025
<記事化協力>
ちきんへっど さん(@toriatama__desu)
(ヨシクラミク)
















































