得体のしれない「新型コロナウイルス(COVID-19)」の不安から、世の中が混乱状態に陥っています。冷静さを取り戻すにはちょっとした笑いのエッセンスも大事。そんな事を思わせるようなトイレットペーパーにネット上で注目が集まっています。
「ごきげんなトイレットペーパーみつけてしまって危うく肩に担いで帰るところでした」と、イカしたデザインのトイレットペーパーをツイートともに披露しているのは、漫画家のノブヨシ侍さん。
そのトイレットペーパー、横にして置いてみると……往年の流行を彷彿とさせる、大型スピーカー内蔵のラジカセ(ラジオカセットレコーダー)をイメージしたデザイン。確かに、1980年代前後に大きなラジカセを肩に担いで街でカセットテープの音楽を流している若者がナウい(流行の最先端)みたいな現象が起きていました。
ごきげんなトイレットペーパーみつけてしまって危うく肩に担いで帰るところでした。 pic.twitter.com/TRMK0mbVRY
— ノブヨシ侍@エーファ⑧3/15・篭ファフ④4/11発売 (@iroironaiyo) March 8, 2020
当時のラジカセは、カセットテープを2つ入れる部分が付いていタイプも登場するなど、国内の家電メーカーは競って開発・販売し、流行にますます拍車がかかっていた頃。
ずっしりとしたかなり重たい電池式のラジカセを担ぐなんて、今どきまず見かけることもありませんが、ノブヨシ侍さんがドラッグストア「マツモトキヨシ」で購入したというトイレットペーパーは、往年の大流行を知る人ならば、思わずデザイン面を周りに見えるように肩に担ぎたくなるタイプのデザイン。これならかつてのラジカセよりも軽くていいですね!
筆者はその流行の当時はまだ園児だった頃。そういえば子どもの頃にこんな大型ラジカセが自宅にあったのを思い出しました。聞いている中身はロックンロールではなく、童謡やテレビアニメ曲集みたいなものでしたが……。
ツイートに寄せられるリプライにも、「6ロールだけにロックンロール……」と上手いこと言う人(実は12ロール入り)、「肩に担ぐなら三角トレーナー着れば完璧!」「Cool!」など、一部の世代に刺さっている模様。
ところでこのトイレットペーパーですが、2018年にマツモトキヨシがプライベートブランド「matsukiyo」から発表したトイレットペーパー。「matsukiyo ふんわり3枚重ね 12ロール 18mトリプル」という商品名で、パッケージデザインの賞をいくつも受賞しています。デザインは、ラジカセのほか、ショッピングバッグタイプ等もあります。
デマに煽られてのトイレットペーパーの買い溜めはいかがなものかと思いますが、こんなデザインだと、ちょっとひと揃えしてトイレに置いておきたくなりそう……ですね!
<記事化協力>
ノブヨシ侍さん(@iroironaiyo)
(梓川みいな)