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第2の初音ミクと呼ばれた「北乃カムイ」、公約達成ならずで引退したその後を追った

北乃カムイ 10月1日、“北海道出身のアイドルの卵”という設定のヴァーチャルアイドル「北乃カムイ」が活動終了を発表、そのことはインターネットを通じ当時大きな話題となった。

【関連:第2の初音ミクを目指した「北乃カムイ」、目標達成ならずで終了告知&運営会社廃業】

北乃カムイプロフィールHP


  •  彼女は今年4月1日、北海道音簿路貧乏プロダクション株式会社所属の“アイドルの卵”(=デビュー前)として活動開始。彼女のイラストを手がけたのは、初音ミクの公式イラストレータKEI氏。初音ミクといえば、北海道の企業、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社が展開する世界的人気のヴァーチャルアイドルだ。

     北海道にイラストのKEI氏、そしてヴァーチャルアイドルと共通点が多かったことから、一部では「第2の初音ミク」とも囁かれ、当初から比較されることも多かった。

     そんなプレッシャーの中、彼女は活動開始の際「Twitter及びFacebookのフォロワー3万人を半年で集める」と公約を掲げた。ただし、公約に至らなかった場合には即引退。そして所属事務所の廃業も宣言していたのだ。

     当初は困難な状況にも見えたが、地元北海道ではテレビで取り上げられたり、痛タクシーも運行するなどその知名度は徐々に広がりつつあった。

     そして訪れた9月30日。大勢のファンに見守られ暖かい拍手につつまれながら「正式デビュー」の栄光とともに彼女は微笑みを見せてくれるはずだったのだが……。

     残念なことに30日の日付が変わっても、Twitterのフォロワー数は約9千人、そしてFacebookのいいね!は約8千人と公約の半数を少しすぎる程度。ついにその夢が叶うことはなかった。

     活動終了を宣言して1カ月。あれから何か動きがないか時折その後の動向を見守っていたところ、10月中頃にTwitter上で、元マネージャーの投稿を発見した。

     そこで、これまでのこと。終了発表後に話題になった時の思い。今後についてインタビューを申し込んでみた。

     
    ――引退を発表してすぐネットニュースで大きな話題になりましたが、その様子をどんな気持ちで見ていましたか?

     引退することがニュースになるのは、皮肉というか本意ではなかったのですが、話題にしていただくことだけでも活動は無駄じゃなかったのかなと思います。
    また、「知っていたら応援していたのに」というたくさんの声には励まされました。

     
    ――今回公約ならずで廃業及び、活動終了を決定されましたが、ファンのために期間延長をしようとお考えにはなりませんでしたか?

     活動開始から半年間が区切りだと公約しておりましたし、活動期間を限定したほうが、自分達も集中して追い込んで北海道のことにもっと本気なれるかなと思っていました。
    しかし、最後の方になるにつれ、ファンの「辞めないでね」という声を聞くたびに、「延長しようかな」といった気持ちがあったのも拭えません。 

     
    ――引退発表後、ファンの中からは復活を望む声が上がっています。再開の予定は?再開をお考えになったことは?

     これは本当にありがたいことで、北海道のファンそして企業、日本中、世界中からたくさん復活の声をいただき、中学生の復活を望むメッセージや「カムイちゃんのおかげで今までのふさぎがちな日頃の考え方を変えて生きることにしたといった感謝のメッセージ」には、目頭が熱くなってしまい、嬉しさと元気を逆にいただきました。感謝です。

     再開は中途半端な気持ちでは、ご迷惑をおかけするので今のところは申し上げられません。

     
    ――もしこのまま完全引退の場合には、ファンに対して最後にメッセージをお願いします。

     ファンの皆様があっての北乃カムイだったと思っております。
    皆様本当にありがとうございました。
    もしまたお会いできる機会がございましたら、そっと応援をしていただけると幸いです。また、カムイちゃんは現在失踪中ですので、見つけたらご一報ください。

    (取材協力:元 北乃カムイマネージャー)

     
     インタビューでは、復活に関して今のところ答えられないという回答。しかもヴァーチャルアイドルながら、当の北乃カムイは現在失踪中という。

     今後復活できるか先行きは怪しいが、彼女にはこれまで応援してくれた大勢の人たちがついている。
     しかも!本稿執筆の11月6日現在、北乃カムイのTwitterフォロワー数は1万940人。そしてFacebookのいいね!は9千487人と、活動終了発表後も徐々にその数を伸ばし続けている。

     今からでも遅くはないのではないだろうか?まだ北乃カムイを見守りたい、応援したい、そして活動終了ニュースを聞いて「その存在を初めて知った人」という声は当媒体が配信した記事にも多く寄せられた。

     北乃カムイを応援してきてくれた人に報いるのは「公約を達成できなかったこと」への謝罪の言葉でなく、「今後の展開」にこそあるように思える。

    参考:
    北乃カムイ公式サイト
    北乃カムイTwitter @kamuikitano
    北乃カムイFacebook

    (文:宮崎美和子)

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