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【ミリタリー魂】第51戦 マンション地下駐車場を利用した板橋フィールドに突撃

一軒隣に住むアルバイトさんミリタリーな話題をマニア目線でお届けしている、鉄砲蔵の「ミリタリー魂」。
今回はこれまで2回取材した、東京都心の室内サバイバルゲーム場『ASOBIBA』の移転先、ASOBIBA板橋フィールドをレポート。

このASOBIBAのフィールド、東京駅から徒歩3分の八重洲フィールド、浜松町駅から徒歩3分の大門フィールドと3か月くらいの短期で移転。改築前の物件を借りては短期間フィールドを開き、都内を渡り歩いているという“さすらいのサバゲー場”。

今回のフィールドは最寄りの東十条駅から徒歩14分。

  • 【関連:第48戦 元銀行の建物を利用した室内サバゲー場に突撃!】

    ライオンズマンション外観 ASOBIBA入り口

    フィールドの場所は今回何と、ライオンズマンションの地下駐車場。面積は20m×30mの広さ。

    隣には約20台収容可能の有料駐車場があり、こちらの駐車料金は8:00~22:00が15分100円、22:00~8:00が60分100円になっています。

    受付

    1階入り口から受付に入ると当日昼の部9:00~15:30のプレー料金5千円を支払い、昼食に「COCO1番」のカレー800円もついでに申し込んでエントリー完了。

    5千円と言うとちょっと高く感じる方がいるかもしれませんが、近県のフィールドに行くとなると、それだけで時間も交通費もかさみます。
    都内住みの僕としてはその分節約できるため、この価格には今のところ満足。仕事帰りなどに気軽に立ち寄れるのも大きいですね。

    レンタル銃の電動ハンドガングロック18C レンタルベレッタ93R

    今回、新たにレンタル銃として導入された東京マルイ製電動式の拳銃、グロック18CとベレッタM93R。ライフル型よりパワーは弱めで、確実に人に当たる距離はライフル型の3分の2程、ライフル型なら15mでA4版に命中できる性能のところ、拳銃なら10mで命中という性能です。僕も同じグロック18Cを所持し、室内戦用や屋外戦でもライフル型が故障した際の予備として使用しています。

    特に室内での撃ち合いにはかなり効果的で、長期間使える銃でもあるのでここでのレンタルとしては最適でしょう。

    女子更衣室 工事中の一階

    奥に進んでいくと左手に女子更衣室。2m×2mほどで3名程が着替え可能だそうです。右手には設営作業中の1階フィールドが。ここが完成すれば1階と地下1階の2フロアでの営業となります。その奥には通路沿いに24mの試射場も完備しています。銃の射撃練習して銃の調子を見るのには最適。

    ここの従業員の方に何と、1軒どなりにお住まいの方が!この方の父親が犬の散歩中にASOBIBAを発見。父から話を聞いて大喜びで駆けつけてみると時給千円で即、アルバイトに採用!となったそうです。

    一軒隣に住むアルバイトさん

    この従業員の方は、ASOBIBAができる前は片道3時間、往復6時間かけて千葉県の有料フィールドを利用されていたそうで、大喜びで働いていました。
    自宅の1軒隣で大好きなサバイバルゲームがやれ、その建設に携われる。かなりの幸運ですよね。

    セーフティー 喫煙室

    さて、地下に降りていくともう一つ2m×2m、3人用の女子更衣室、着替えや銃の弾込めなどのためのセーフティーエリア、奥には喫煙室とトイレとなっています。ここの定員は30名で、この日の参加者は20名となっています。

    フィールド見取り図 二階建て砦

    今回、使用する地下フィールドはサイズが20m×30mで、見取り図のように複雑にベニア板で仕切られています。
    また中央には2階建ての砦があり、ここの2階を取ると黒っぽい天井と迷彩服の色合いがよくとけ込んでかなり有利です。

    このフィールド、一番距離が開くポイントでは15mくらい。ほとんどの場所において5m~7m前後で敵と出会うようにデザインされています。通常のライフル型電動エアガンでは15mでA4版くらいには命中でき、拳銃型は10mでA4版くらいの性能なので日本で売られているエアガンなら全く問題ない設計でしょう。

    テレビモニター 案内図のカメラ表記

    今回、初めて導入された観戦用テレビモニター。
    見取り図中「1カメ」、「2カメ」などと表示されていて誰が何をやっているのか分かるようになっています。ヒットされて戻ってきた人がこのモニターで観戦していました。

     
    この日、ゲームに参加した人を少しだけご紹介。

    夫婦での参加者

    夫婦での参加者。「私のようなオバちゃんでもサバゲーできる。」とおっしゃってましたが何の何の。まだまだお若いですよ。

    10年ほど前までは、こちらのご夫婦のような世代がサバイバルゲームに参加するなど滅多に見かけませんでしたが、最近では珍しくありません。それだけプレイヤー人口が増えているということでしょうか。

    FPSを以前からやっておられたそうで、「サバイバルゲームでも同じようなことしているな~」と、何となく興味を持たれているところへASOBIBAに出会ったそうです。

    イギリス人の方 アメリカ人の方

    ここ数年、サバゲー場で海外の方をよく見かけるようになりました。
    今回もこのお2人。オリーブグリーンの服を着ている方がイギリスの方、青い服の方がアメリカの方です。

    ここの前の浜松町の大門フィールドからASOBIBAに来られている方で、もう10年も日本に滞在しているそうです。日本語もすらすらと話せる方でした。

    ゴルフ雑誌の編集者の方

    あるゴルフ雑誌の編集仲間できていたグループも。
    そのうち社員旅行で“大規模サバゲー大会”なんて日も来るかもしれませんね。

     
    さて、ゲームの動画と行きましょう。

    ■動画:

    こちらはお互いに二手に分かれて相手の旗を取る、フラッグ戦というもの。ここではそれぞれ100発のみに持ち弾を制限し、ゲーム時間は5分。通常、屋外でやるサバゲーは600発に制限、とか無制限で実際の持ち弾は1500発というのがほとんどですが、狭い室内でそれをやるとみんな弾切れを気にしないで撃ちまくるため勝負が付くまでの時間が短すぎて面白くないための配慮でしょう。

    僕が用いた銃

    当日は僕も100発だけ使用なので弾をすぐに使い切らないように1回づつボルトを引いて撃つタイプの銃と、1回引き金を引くごとに1発弾が出る自動拳銃を選びました。

    ■動画:

    持ち弾無制限のゲームも制限時間10分で行われました。100発制限のゲームと比較して頻繁に弾の音がしているのが分かります。

    そういうわけで、すぐにやられてすぐに勝負が付いてしまっては面白くないのでスタート地点に戻ってきてカウンターを押せば何回でも復活できるルール。

    最後に、それぞれのカウンターの数を比較し、多く押した側の負けというもの。
    持ち弾無制限なのでみんな弾切れを気にせず撃ちまくり、ほぼ四六時中弾の当たる音がするのが分かります。

    赤組98人、黄色組75人と、僕の所属する黄色組の勝利!

    ほんの少し前には、「サバイバルゲームをやっている」という、何となく人に言えない趣味的な雰囲気が世間的にありましたが、最近ではASOBIBAのように、地元とうまく連携しているサバゲー場も徐々に増えています。

    今後も地元と持ちつ持たれつのサバゲー場がさらに増えること、心から願っています。

    ▼サバイバルゲーム場「ASOBIBA」

    (取材:鉄砲蔵)

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