東京で活動する“ある弁護士”を名指しした殺害予告が、Twitter上で一斉につぶやかれる事案が2月4日0時前後から発生している。

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実際の投稿

 名指しされた弁護士は、相談者から受けたネットでの誹謗中傷対応(IP開示や投稿削除など)に力をいれている人物で、以前から自身もネットで悪質な誹謗中傷被害を受け続けている。この件では過去数名逮捕者が出ているが、何故かその行為は一向に止む気配はなく、むしろ悪質さが増すばかりだ。
つい先日(2月2日)には、全く関係ない弁護士事務所のホームページが、今回名指しされた弁護士の所属する弁護士事務所のものに改ざんされ、一部に殺害予告まで掲示される出来事があったばかりだった。

 今回Twitterに一斉投稿された内容は「. @○○ @○○ 明日午前11時に○○法律事務所に行って事務所にいる○○○○の首をナイフで切り落とす。その○○法律事務所に持参した携行缶のガソリンを撒きライターで火を着け燃やす」というもので、投稿しているアカウントは全員別人になっているが、皆ほぼ同じ文言を投稿している。異なる点は、ハッシュタグがあるかないかだけ。本文については、全く同じ物が投稿されている。
なお編集部で確認したところ、ざっと数えただけでも100を越えるアカウントが記事執筆時点でこの内容をつぶやいている。(追記:2月4日10時頃確認したところ、まだ投稿が続いていました。毎分10個ほどの同一投稿が行われているようです。)

 これは、Twitterで以前から問題になっている、悪質アプリが影響しての投稿と思われる。つまりアカウントの本来の利用者が意図して投稿したものではないということ。

 こうした類いのアプリは、ユーザーがTwitter連携を行う際は、全く普通のアプリにみせかけている。しかし、一定数ユーザーを集めると一転、悪質アプリに豹変し、一斉に同じ言葉をつぶやかせたり、誰かの投稿をRT(リツイート)するなどの指示を与える。
今回の殺害予告は特殊だが、アダルト画像を添付した出会い系サイトへの誘導ツイートがTwitterではよく知られている。

 ちなみにこれは、パソコンからTwitterにログイン→設定→アプリ連携で連携解除が行える。
詳しくは以前記事(https://otakuma.net/archives/2014121601.html)で紹介したことがあるので、特にスマホの方はそちらを参考にして欲しい。