ミャンマー空軍が新しい主力戦闘機として、Su-30を導入することでロシアと合意しました。2018年1月22日(ミャンマー現地時間)、ロシア国防省が発表しました。
これはロシアのセルゲイ・ショイグ国防相の東南アジア歴訪(ミャンマー、ベトナム、ラオス、カンボジア)でミャンマーを訪問した際、交渉が合意に至ったものです。現在ミャンマー空軍は、ベラルーシから導入したMiG-29を主力戦闘機として運用しています。また2015年12月には、パキスタンとの間でJF-17(中国とパキスタンが共同開発したマルチロール機)導入についての契約も締結しており、ミャンマー空軍の戦闘機は一気に近代化が図られることになります。
発表された内容によると、導入されるSu-30は6機。これまでに導入しているヘリコプターのMi-17、Mi-24、Mi-35、そしてジェット練習機のYak-130とともに、ロシアとの結びつきがより強化されることになります。
また、ロシアの士官学校にはミャンマー軍から600名を超える人員が留学しており、ロシアの最新の軍事ノウハウを身につけています。
この1月中旬から下旬にかけて、ロシアだけでなく、アメリカもマティス国防長官が同じく東南アジア諸国を歴訪しており、関係を深めようと軍事外交を行っています。中国の海洋進出に伴う懸念も含め、東南アジア諸国との関係強化をロシア、アメリカ双方が重視している現れであるといえるでしょう。
Photo:MoD Russia
(咲村珠樹)