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仕事できる人手が欲しい!横行する仕事の丸投げをコミカルに描いたスタッフサービス新CMが解禁

 ジワリと上がっているように見える日本の経済。内閣府によると2012年の就業者数は6271万人だったのに対し、2017年には6522万人と就職不況を脱したかのように見えます。が、依然として求職者と雇用者のミスマッチは続いている様子。8月7日11時に解禁された、人材総合サービス業の「スタッフサービス」の新しいテレビCM2本がそんな世相を風刺しているかのようです。

  •  「オー人事 オー人事」でお馴染みのスタッフサービスのテレビCM、今回は会社の丸投げ体質を15秒間の中に凝縮したようなシニカルな内容の「降ってくる」篇と、童話「おおきなかぶ」をモチーフに、人材に恵まれない状況を描いた「おおきなカブ」篇の2本立て。

     「降ってくる」篇では、男性上司が着ているスーツを頭に引き上げながらフロアに「仕事降ってきまーす」と合図。「はーい」とやる気のなさげな返事をしながらやはり着ているもので頭を覆う社員たちの中に、一人訳も分からないといった顔で困惑する女性社員。すぐさま天井の一部が開き……書類が上からバサバサと落ちてくるじゃありませんか。

     「みんなで集めてぇ~」「すぐに下にお任せしまーす」という上司の声と共に落ちてくる書類をかき集め、床に開いた下のフロアに続く穴へとそのままバサバサと落としていく社員たち。

     ひとり困惑した女性社員は下に落ち行く書類と下のフロアを覗き込みつつスマホを握りしめています。「職場が丸投げ体質だったら」「オー人事、オー人事で検索」と。スタッフサービスに電話し、一安心といった顔の隣で女性の持つ携帯を覗き込む上司の姿と締めくくられています。

     丸投げのやり方にも程があるでしょ、と思わず突っ込みたくなるCMですが、実際に丸投げ体質ってろくに書類に目を通さないまま下請けや孫請けにそのまま放り出してしまうといった職場もあるようなので、この風刺はそんな職場にはちょっと耳が痛いかも。

     そして、「おおきなカブ」篇では、おじいさんが巨大なかぶを引っこ抜こうとしているアノ場面。「よっこらしょ、なあみんな」とおじいさんが言うセリフにおばあさん「カブは大丈夫で~す」
    まご「今はちょっと……」
    いぬ「別件で……」
    ねこ「腰が……」
    ねずみ「カブ大きすぎ~!」
    と次々に身をひるがえして消えていってしまいます。

     「はぁ~あ~」とため息のおじいさんに、「仲間に恵まれなかったらオー人事、オー人事で検索」とナレーション。最後にはおじいさんのスマホをみんな興味津々にに覗き込むといった締めくくり。

     あまりにも身内に恵まれないおじいさんに若干の同情を感じつつも、どうしてみんなそんな態度なのかとちょっと裏を勘ぐってしまいそうにもなります。身内ばかりではない職場では、「就職はできたものの何か自分の得意な方向と違う……」「採用してはみたものの、職場で発揮できるスキルとは別モノっぽいかも……」というミスマッチはままあったりするようです。

     「スキルのある人が欲しい」と人手不足にあえぐ中間管理職、「スキルを活かせる職場が欲しい」という求職者。「えり好みしなけれな仕事なんていくらでもあるでしょ」と言われる人もいますが、やっぱり自分の能力をきちんと生かせる職に就きたいもの。スタッフサービスの調査による仕事を丸投げしてしまう理由ランキング上位は「スケジュールが厳しい仕事」(37.7%)、「内容が難しく、自分の手にはおえないと思った仕事」(26.1%)という結果も。一見無責任な発言にも見えますが、これはスキルのミスマッチが仕事を丸投げさせるという行動を生むのかもしれません。

     こんなミスマッチを無くせると、もっと働きやすくなりそうな気がするのですが、まずは管理職側の体質改善も大事かもしれません。CM出てきた丸投げ上司にならないように、人材総合サービス業に相談してみるというのも手かもしれませんね。

     このCMを放映するスタッフサービスでは、Twitterキャンペーンも実施!応募方法は、スタッフサービスの公式Twitterアカウント「@ssg_pr」をフォローし、指定のハッシュタグ「#仕事が降ってくるスノードーム」をつけてTwitterにツイート、または、公式Twitterアカウントが投稿する応募対象ツイートで「#仕事が降ってくるスノードームをツイート」を選択し、投稿すると応募完了。キャンペーンに参加の方には、抽選で2名様にCMの世界観を表現した、世界に2つとないオリジナルスノードームをプレゼント。更に、20名様にもQUOカード1万円分をプレゼントという太っ腹企画なので、人事に困っても困ってなくても参加してみるいいかも。

    情報提供:株式会社スタッフサービス・ホールディングス 

    (梓川みいな)

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