子どもができるとお世話になる、保育園や幼稚園。特に仕事と育児を両立させるためには、子どもの保育のプロである保育士さんは必要不可欠な存在。そんな保育士さんたちに助けられているというネットユーザーの心の叫びが、SNSで共感を呼んでいます。

 「保育士さんへ 見ず知らずの他人の子どもを預かってくれて、ご飯をあげておむつを替えて昼寝までさせてくれてありがとう!!!! あなた方がお世話してくれるお陰で、私たちは仕事や家事をする事ができます!!!本当にありがとう!!!! 全国の保育士さんに届け!この思い!!!!!!!!!!!!!」と、保育士さんへの気持ちをツイッターで叫ぶのは、育児中のネットユーザーである、まめさん。

 このツイートには実に10万8千以上のいいねと、約4万6千回のリツイートが付き、大きな反響を呼んでいます。同じく子育て中の人からは、「仕事始めて不安な母のフォローまでしてくれて、本当に本当に感謝しかないです!!!」「保育園には足を向けて寝られません!!」などなど、保育士に対する感謝の声が続々とリプライに。

 一方、感謝されている保育士の方々からも、「こちらこそ、大切なお子様を信頼して預けて下さり、いちばん可愛いと言われる時期を一緒に見させていただき、本当に幸せです」「大切なお子さんを怪我なくお預かりするプレッシャーと闘いつつ、毎日が過ぎています。 可愛い時期の子供たちに囲まれて幸せだなぁ、と何度救われたことか!」などなど、感謝の言葉がたくさん届いています。

 筆者も、二人の娘を保育園に預けながら仕事と育児と家事をこなしてきた一人。長女は育休で生後7か月で保育園デビューしました。次女は、長女が保育園で毎日楽しそうにしているのがうらやましかったのか、3歳になる前に保育園デビュー。一旦仕事を辞めていた筆者でしたが、本当は3歳になってから年少クラスで保育園に預けるつもりでいたのに、次女の保育園行きたい熱に押し負かされた形で、職場復帰を果たすというテイで次女の希望通りに保育園にお世話になったのでした。当時は園長先生にもこのことですごく相談に乗ってもらっていました。

 二人とも、家では喧嘩したりおもちゃを散らかし壊し放題で、壁に落書きまでしていたのに、保育園ではすごくお利口さんとほめられ、同じ年のお友達と一緒に過ごすことで色々な経験を身に付けていきました。そして、その日にあったことを細やかに記録し、時には相談に乗ってもらったりと、当時のことを思うと、まさにこのツイートに頭がもげそうなくらいに頷かずにはいられないくらいでした。

 「子守なんて誰にでもできる」って声が、一部の人から聞こえてくることが。しかし、そういう言葉を口にする人に限って、真っ向から子供と向き合ってきていないのでは?と個人的に思います。ただ子どもを見ているだけでは子育てはできません。子どもの発達段階、成長に合わせて食事を変えていったり、トイレトレーニングをしたり、情緒の発達を促すような絵本を読み聞かせたり遊びをさせたり……。そこには専門の高い知識も必要になります。

 しかし、保育士も幼稚園教諭も免許が必要なれっきとした専門職であるにも関わらず、その収入は専門性に見合わないものとなっているのは周知の事実です。核家族化・地域からの孤立化で、一人二人の子育てだけでも母親はしんどい思いをたくさん抱えながらこなしています。だからこそ、保育園や幼稚園といった、プロ集団が必要となってくるのです。子どもの発達は、画一的ではありません。集団遊びができる程度でも何かしらの障害を抱える子どもや、発達に強い特性がある子どもも、社会集団の中にはいます。そういった子達にも対応できる知識とスキルを持っているプロの仕事は、もっともっと評価されてもいいのでは?心からそう思うのです。

<記事化協力>
まめさん(@946ksr)

(梓川みいな)