勝負事などで必勝祈願として置く縁起物の「達磨」。このまん丸な目から音が出るようになっていたら……。見た人が「この発想はなかった」と思わせる作品が話題になりました。
ありとあらゆる発明品や創造物がその技術とともに集まる、「Maker Faire Tokyo」。毎年開催され、実用的になりそうなものから「ナンジャコリャ」なものまで様々なものが集結していますが、今回、ひときわ目立っていたのが「達磨スピーカー」。この達磨スピーカーを展示したのは、クリエイターのいもとひろきさん。
達磨の目の部分が、スピーカーの音を出す丸い部分となっているもので、低音はあまり出ないものの、いもとさん曰く、「縁起のいい音」が出るそうです。Maker Faire Tokyoに出展したところ、多くの人の目を引き、達磨で有名な高崎市がある群馬県民からも反応が良かった様子。
https://twitter.com/hirokideath_bot/status/1157480382951936000
達磨の目玉をスピーカーにしてみるという試みは、「スピーカーユニットが目玉に見えたことがきっかけ」だったのだそう。確かに、まん丸く大きく瞳孔が開いた目玉に見える気がします。フクロウの絵に描いてある目玉のような感じ?そこで、スピーカーの大きさに合う達磨を調達し、目の部分をくりぬいてスピーカーをはめ込んで作ったのだそう。
最初はスピーカーの長方形の形から達磨にしようと考えていたそうですが、すぐに達磨に直接ユニットをつけたほうがシンプルに表現できると考え直し、達磨にスピーカーを埋め込むことに。手ごろな値段でちょうどいいサイズの達磨を調達するのに時間は掛かりましたが、構想から組み立て終わるまで約1か月、組み立て自体は1日でできたのだそうです。
達磨の目をくりぬいた時は流石に罪悪感と、目を抜いた状態に恐怖を覚えたそうですが、キレイにくりぬいた部分にスピーカーユニットをはめ込み、背中の部分にプラグを取り付ければ完成。ここにBluetoothのアンプを取り付ければ、電源さえ確保できればどこでも音を鳴らすことができます。
達磨のお値段って、工芸品ということもあり結構いいお値段となるようです。量産するにはちょっと仕入れの問題も発生しそうですが、いもとさんは今後の達磨スピーカーのイベント展示や販売について、「出展や販売は特に考えてません。今回の出展で、沢山の人に笑って褒めてもらえましたので、もう満足です」とのこと。
この達磨スピーカーの作り方、一連の様子がいもとさんのnoteにまとめられていますので、もし家に達磨のちょうどいいサイズ(3~40cmサイズ)があって、スピーカー化してみたい!という人がいたら、真似して作ってみるのもまた一興かもしれませんね。
<記事化協力>
いもとひろきさん(@hirokideath_bot)
(梓川みいな)