ひと昔前の迷惑メールは、人気アイドルを装ったり、変な日本語であったりと、誰でも判別できるようなものが多かったのですが、最近は手口も巧妙になっているようです。そこで、気象庁がホームページやTwitterで注意喚起をしています。

 11月6日に出された気象庁の報道発表資料によると、最近、「気象庁の報道発表を装って、偽アプリをダウンロードさせようとする迷惑メールが届いた」という情報が寄せられているとのこと。

 現在(11月6日時点)、気象庁ではアプリの配布などは行ってなく、「心当たりのないアドレスから届いたメールに不審なリンクがある場合はアクセスしないようご注意ください」と呼び掛けています。

 気象庁の報道発表を装ったメールの例を見てみると、気象庁が津波と地震の「早期警報モバイルアプリケーション」を開発したというもの。このアプリをダウンロードすると、地震活動の開始後、数秒以内に携帯電話、またはパソコンに通知が届くとのこと。そして、この通知を受け取るには、「アプリケーションをインストールする必要があります」と、ダウンロードサイトのリンクをクリックさせるように仕込まれているようです。

 もちろん、そのようなメールと「気象庁はまったく関係はない」とし、「もし、このような迷惑メールによって金銭的な被害などを受けた場合は、速やかにお近くの警察署に被害届を出すようお願いいたします」とコメント。気象庁の公式Twitterアカウントでもツイートし、注意喚起しています。

 大規模な自然災害などが起こったりすると、必ずと言っていいほど、それに絡んだ詐欺や事件が報道されます。人の弱みにつけこんだ卑劣な手口を減らす方法は無いものなのでしょうか……。みなさんも、じゅうぶんに注意してください。

<参考・引用>
気象庁(11月6日報道発表

(佐藤圭亮)