今からが旬の白菜。今年は収穫前後の時期に気温の変化が大きく、白菜に黒い点々が付いているものをよく見かけるようです。この正体について、とある漬物屋さんが教えてくれています。

【お願い】
今年の白菜はこの黒い斑点、ゴマ症が多いみたいです。
これ、汚れとかカビとかじゃなく実は「ポリフェノール」が表面化したもの。
お漬物屋さんや八百屋さんで見かけたら
「お、ポリフェノールが沢山あるな!」
と思ってください

 と、美味しそうな白菜漬けとともにこうツイッターに投稿しているのは、漬物の話以外で話題になりがちな「丸越アピタ名古屋南店」の店長さん。アカウントでは本業の漬物のお買い得商品の案内や、他店舗とのコラボ、さらには飼い猫の話から謎おもちゃの話まで幅広く発信しています。

 そのためか、販売地域以外にもファンが多く、店長独自のイベントを開催すると遠方からも「聖地巡礼」(?)とばかりにお客さんが来ることも。

 お店にはiPadを利用した自作のデジタルサイネージや、コラボ店舗などのステッカーなどがあちこちに置かれ、さらにはシルクスクリーンでグッズまで自作してしまうほど。そんなユニークさ抜群の店長なので、「本業以外でバズるアカウント」とよく言われていますが、久々に本業で話題になりました。

 この白菜の黒い点々、白菜漬けの写真にもしっかりと見て取ることができますが、これは「ゴマ症」と呼ばれるもの。寒暖の差が激しい状態で育った場合、寒さから葉の凍結を守るために甘味成分が多く白菜に出ることがあるのですが、その甘味成分に反応して出現するのが、この黒い点々。黒いのはポリフェノールの色で、無害どころか体にも良いもの。

 「ゴマ症」が出ている白菜は、うまみ成分が多く含まれている「当たり」の白菜。漬物用に仕入れている白菜にも、多くのゴマ症が出ていますが、今年の白菜漬けはさしずめ「大当たりの白菜漬け」といったところになるでしょうか。

 ゴマ症は、以前にも話題になったりテレビでも紹介されたこともあったのですが、やはり知らなかった人が多かった模様。「何か黒いのが気になってそこだけ削っていた」という人の声も多くみられていましたが、病気やカビなどではないと分かって安心した、と多くの人がホッとしているようです。

 そして、アカウントのフォロワーたちからは「本業でバズってる!?」と驚きの声が……。今までに本業で話題になったのは、わさび漬けメーカーの「田丸屋」が商品化した「わさビーズ」を試験管型の容器に入れて売り出した時の見た目に「映える!」と話題になって以来の話ですからねぇ……。

 いずれにせよ、白菜の黒い点々は美味しい証拠!と覚えておけばOK。皆さんも、「ゴマ症」が多い白菜を見つけたら「ラッキー!」と思って買ってみてくださいね。

<記事化協力>
丸越アピタ名古屋南店(公式清純派ヨゴレアカ)さん(@054758373)

(梓川みいな)