航空自衛隊とアメリカ空軍は2020年4月22日、日本周辺空域でB-1Bとの編隊飛行訓練を実施しました。航空自衛隊からは第6航空団(小松基地)と第9航空団(那覇基地)のF-15が8機、第7航空団(百里基地)と第8航空団(築城基地)のF-2が6機参加しています。
この訓練は、航空自衛隊とアメリカ戦略軍(USSTRATCOM)、アメリカインド太平洋軍(INDOPACOM)との連携を深め、地域の安全保障に共同で関与しているという姿勢を象徴するもの。サウスダコタ州エルスワース空軍基地に所在する、第28爆撃航空団の第37爆撃飛行隊に所属するB-1Bがインド太平洋地域を巡回する飛行に合わせて実施されました。
エルスワース空軍基地を出発したB-1Bは、空中給油を受けながら、約30時間にわたっての無着陸飛行を実施。その途上で、航空自衛隊の戦闘機や、アメリカ空軍第35戦闘航空団(三沢基地)のF-16と編隊飛行訓練を行いました。
アメリカ太平洋空軍司令官のチャールズ・Q・ブラウン大将は「今回の訓練は、インド太平洋地域にける平和と安定に関与し続けるという、ゆるぎない意志を示すものです。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大に対抗するのと同様、平和と安定を脅かす軍事的行動に対しても、我々は同盟各国と協調し、自由で開かれたインド太平洋地域を維持するというビジョンのもと、相互運用性の高い抑止力であり続けます」とコメントしています。
アメリカ空軍の爆撃機と航空自衛隊の戦闘機が共同訓練を行うのは、2020年2月3日に続くもの。この時はグアムのアンダーセン空軍基地と、ノースダコタ州のマイノット空軍基地から飛来したB-52と、編隊飛行訓練を行いました。B-1Bがインド太平洋地域に派遣されるのは、2018年にグアム島アンダーセン空軍基地に6か月間派遣されて以来となります。
<出典・引用>
航空自衛隊 報道発表資料
アメリカ太平洋空軍 ニュースリリース
Image:USAF
(咲村珠樹)