レバーをおろすだけで、気軽に水が出てくるウォーターサーバー。携帯ショップやホテルのロビーなどでよく見かけますが、最近は自宅に設置する人も増えてきました。実際に置いてみると、自分の家の生活水準が上がった気がしてちょっとした”プチ贅沢”を楽しんでいる方もいるのでは?

 しかし、意外とお値段も張るので導入に二の足を踏む方も珍しくありません。そんな中、”ウォーターサーバー風”の空箱を作って満足感だけ得ることに成功したとあるクリエイターの投稿が話題になりました。

 「家の生活水準が上がったように錯覚できる空箱を作りました。」

 そういって“空箱”を紹介したのはコンテンツクリエイターであるもにゃゐずみさん。様々なものを題材にユニークなモノづくりでその都度SNSでも話題になる人気のクリエイターさんです。そんなもにゃさんが今回制作したこの空箱ですが、確かに本物そっくり!

 「蛇口からホースで水を引っ張り穴の出口にレバーを固定するだけのシンプルな作りですが、水の出もいいんですよ」と仰るもにゃさん。少々水の出が良すぎる気もしますが、それにしても精巧な仕上がりになっていますね。


 さらにこの空箱、裏から電球を仕込むととても前衛的な照明に早変わり。さすがコンテンツクリエイターともなると空箱ひとつでも実にアーティスティックです。


 そんな“ウォーターサーバー風”空箱なのですが、実は今回はアメリカのシリコンバレーにある水道関連のベンチャー企業であるFractaから依頼されて作ったとのこと。先方曰く「コンテンツを通じて日本の水道事情を世の中に届けたい」こいうコンセプトのもとに企画が持ち込まれたとのことです。

 実は海外では水は高価だったり下水技術が未発達だったりと、日本のように気兼ねなく水を消費できない国がほとんど。海外旅行で一番困るのが水事情だという話もよくあります。

 「今回のコロナ禍で当たり前の生活がそうでなってきている今こそ、日本の水道インフラにも目を向けれるきっかけ作りになればと思い作りました」

 と語るもにゃさん。Twitter上では水の勢いについての反響が大きかったのですが、海外ではこのようにおいそれと水を出せないという事情を鑑みれば、非常に深い意味にも感じられますね。

 そんなもにゃさんですが、今まで創作したコンテンツはご自身のTwitterのモーメントにまとめられており、また一部は自身のサイト「MONYA」で取り扱っているとのこと。ご興味を持たれた方はこちらもぜひチェックしてみてください。

<記事化協力>
もにゃゐずみさん(@Monyaizumi)

(向山純平)