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タイトルロゴを手書きで再現 学生時代のビデオテープラベルに驚愕

 スマホやタブレットで映画を見るようになり、ビデオテープに録画していた頃を知らない世代も増えました。しかしビデオテープ世代の方にとっては、貼り付けるラベルのデザインに凝っていた……なんて記憶もあるのでは。とあるデザイナーがTwitterで、高校時代に作ったビデオテープのラベルを公開し、その完成度に驚きの声が上がっています。

  •  この凝ったビデオテープのラベルを公開したのは、東京・東中野と大阪・千日前に店舗があり、映画やプロレス、漫画、アニメを題材にした個性的なデザインTシャツで知られる「ハードコアチョコレート」の代表を務めるMUNEさん。もちろん、Tシャツのデザインも手掛けています。

     MUNEさんは「異常に手書きにこだわってた高校時代の私」という言葉とともに、ビデオテープの背ラベルを撮影した画像をTwitterに投稿。そこには「エルム街の悪夢3 惨劇の館」「PLATOON(プラトーン)」「ハンバーガー・ヒル」という映画3本のタイトルロゴが、手書きで再現されています。

     どれも凝ったデザインのロゴ。タイトル文字がうねる「エルム街の悪夢3」は、主人公の殺人鬼フレディが犠牲者を手にかけるシルエットまで再現。また「プラトーン」は英語タイトルの「OO」の部分がドッグタグ(個人認識票)になっているのを再現しているほか、ポスターに描かれたヘリコプターや兵士のシルエットを配置した「ハンバーガー・ヒル」も印象的。

     記事を書くため、筆者もあらためて各作品のポスターを確認したのですが、どれも再現度が高くて驚きました。さらに「中学時代はコレ」として投稿された画像に写っているビデオテープにも、タイトルロゴを見事に手書きで再現した背ラベルが。映画に対する熱意が伝わってきます。

     MUNEさんにお話をうかがうと「もともと絵を描くことには興味があったので、ラベルがこうなったのは自然の成り行きというか。特に昔の映画ロゴへの憧れは強かったので、模写したかったんでしょうね」と、当時を振り返ってくれました。ちなみに下書きはせず、ほぼ一発描きで仕上げていたそうです。

     当時の思い出を振り返り「昔はビデオソフトは高価なもので1万5000円近くしていました。なので一般の人には手に入りづらく、録画してコレクションするしかなかったのです。なのでコレクションという側面で、映画ロゴそのままというのが達成感ありましたね」とMUNEさん。確かに、1980年代末に価格破壊が起きるまでは、30分のOVA(オリジナルビデオアニメ)を含め、市販のビデオソフトは1万円程度の価格が普通で、レンタルやテレビで放送を録画するのが一般的でした。

     ハードコアチョコレートのTシャツは、絵もさることながらロゴのデザインが秀逸で、インパクトの強いデザイン。ひょっとしたら、ビデオテープの背ラベルに凝っていたせいかな……と思って質問してみると「中学、高校と進むにつれ『絵がうまい人はいっぱいいるな』って思うようになったんです。その時になんとなく『ロゴなら負けない』って思ってましたね。当時からいろんな人にラベルは褒められましたから(笑)」というお答え。

     実際にデザイナーとしてブランドを立ち上げてからは、よりロゴへのこだわりが増したというMUNEさん。普段からロゴを気にしているそうで「ロゴが気に食わなくて入らないラーメン屋さんもあります(笑)」というほどだとか。海外旅行でも、カッコいいロゴを見つけると写真を撮影しているそうです。

     また、手がけるTシャツのデザインでも、当時の映画やテレビで使っていたロゴをそのまま使用する、ということはもちろん、ご自身で作るロゴも昔のロゴデザイン手法を使い、手書きで描いたものを優先しているんだそうです。なるべく下書きはせず「一発の勢いみたいなのを重視しています」とのことで、それゆえに迫力ある書体が生まれているのかもしれません。

     筆者もロゴや書体が好きで、いろいろなフォントをコレクションしたり、街で見かけた印象的な書体を撮影したりしているのですが、MUNEさんの情熱には感心しきり。ロゴの文字に宿る「言霊」みたいなものを定着させている、と感じました。

    <記事化協力>
    MUNE/コアチョコ HARDCCさん(@mune41)

    (咲村珠樹)

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