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指に広がる色とりどりのメロンパン 粘土細工で表現する「小さなパン屋さん」

 パン好きが高じて、自らパン作りを行うようになったというRe:treatさん(以下、リトリートさん)。

 しかしその「パン」というのは、小麦粉で作った「本物」ではなく、粘土で生み出した「フェイクフード」。

 「本当のパン屋へ行ったときのような楽しさを伝えたいんです」との想いから生み出す作品は、先日Twitterで紹介した「メロンパン」においても、見る人に高揚感を提供しています。

  •  「ちっちゃいメロンパン」と題しながら、自身の指に並べたメロンパンをTwitterに紹介したリトリートさん。

     様々なパンのミニチュアを粘土で作っているリトリートさんですが、近頃のトレンドは「メロンパン」。本作は、現在オーダーされているという、「メロンパンボールペン」のペンの中に入るかどうかの採寸チェックも兼ねて制作することに。

    ボールペンの中に入るサイズ感のメロンパンというオーダーのもと、制作しました。

     「ボールペンの中の空洞に入るメロンパン」は、「ミニミニチュア」とも形容されるサイズ感で作る必要があります。大きすぎず小さすぎない「ちょうどいいサイズ」にするために、リトリートさんは、なんと0.1ミリ単位での調整を施したそうです。過酷な条件の中で、ビスケット生地の窪みに独特の焼き目もバッチリ、焼き立ての芳醇な香りが漂ってきそうなメロンパンを“焼きあげて”います。

     ちなみにリトリートさんが今回オーダーを受けたのは、一般的に広く流通されているプレーンタイプ。一方、今回投稿したメロンパンは、いちごや夕張メロンなどを練りこんだ「色違い」、チョコレートソースをコーティングした「トッピング」、さらには“食べかけ”というカラーバリエーション。

    色違いの生地にトッピングと、オーダー品のカラーバリエーションとなった本作。

     現在は、幼稚園児のお子さんの育児の合間に“仕込み”をしているリトリートさん。作品はイベント時の出展や、ハンドメイドサイト「ミンネ」で販売取扱いをしつつ、時折ワークショップも開催。今回紹介したメロンパンの一部は、チャームとして現在開催中の「ミニチュア写真の世界展2022」で出展されています。

    パン好きから、粘土で「パン作り」をするようになった投稿者。

     SNSでは、TwitterとInstagramにて「小さなパン屋さん」を営業中。トングの代わりに指をスクロールすることで、店内の雰囲気を満喫することが可能となっています。

    <記事化協力>
    Re:treatさん(Twitter:@mish_shio/Instagram:@mimimish96)

    (向山純平)

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