Xにて「これでフォロワーさん増えました」のハッシュタグと共に投稿した動画で話題になっているのは、クリエイターの「堀洋祐」さん。なにやら地面を懐中電灯で照らしているようですが……。
ライトに注目してよく見てみると、なんと目的地までの距離と方角が表示されています。付けられた名前は「みちびきライト」。まさにドラえもんのひみつ道具を彷彿とさせます。
堀さんは過去にも「まだ存在していない空想のプロダクトやガジェット、アート作品」を、電子工作や回路設計、3Dプリンタ(3D CAD)などを駆使して制作。数多くのコンテストで受賞経歴を持つなど、注目を集める人物です。
今回の「みちびきライト」も、もちろん堀さんの作品のひとつ。2023年9月に発表を行うと、「ヒーローズ・リーグ2023」や「GUGEN2023」といったコンテストで賞を受賞。現在も小型化を図るなどアップデートが繰り返し行われています。
堀さんの作品には「情報を得る手段が、スマートフォンやPCなどの端末の画面から得るのではなく、身の回りに染み出した世界を実現したい」というコンセプトがあり、今回は「夜道を歩くときに懐中電灯で照らした光が行きたい場所まで案内してくれたら、面白いのではないか」というアイデアを閃いたことから制作がスタートしました。
仕組みとしては、内蔵されたGPSセンサで現在地情報を取得し、6軸センサでみちびきライトの姿勢を計算。これらの情報から目的地までの距離と方向をリアルタイムに割り出し、懐中電灯の光代わりのプロジェクターに映像として映しだす、というもの。まるでゲームのマップ機能のようです。
目的地情報は緯度経度情報が入ったQRコードを読み込むことで登録可能なので、誰でもカンタンに、かつ新しい目的地にも即対応可能とのことでした。筆者は極度の方向音痴で、スマホのナビを使っても道をよく間違えるのですが、みちびきライトなら直感的に進む方向を把握できそうです。
堀さんによると、今後も小型化や時計を表示する機能などを追加していく予定で、まだ実用化には至っていないものの、謎解きアトラクションやお祭り、夜のキャンプ場の道案内、災害時の避難誘導灯などに活用出来れば、と考えているとのこと。
たしかにどの場面でも、有効的に使われそうなイメージがすぐにわいてきますね。投稿のコメント欄にも「夜中の山歩きに最適」「廃病院ホラークエストの小道具として最適なのでは」といった期待の声が続々寄せられています。
#これでフォロワーさん増えました
夜道を照らしながら目的地の方向を教えてくれる、ドラえもんのひみつ道具にありそうでない、「みちびきライト」を作りました! pic.twitter.com/922rSxHf3u— 堀洋祐 Yosuke Hori / カサネタリウム (@kasanetarium) June 23, 2024
<記事化協力>
堀洋祐 Yosuke Hori / カサネタリウムさん(@kasanetarium)
(山口弘剛)