自由研究などでもおなじみの結晶づくりも、大人が本気で取り掛かるとすごいものが出来上がるようです。
Xユーザー・こいるガン9さんが投稿した写真に写っているのは、5か月という期間を経て、ついに重さ1kgに到達したKDP(リン酸二水素カリウム)の結晶。こりゃすごい……!
本業は電気設計のエンジニアをしながら、趣味で自宅で出来る程度の電気やケミカルの実験をしてXやYouTubeにアップしているという、こいるガン9さん。昨年10月頃までは、少し派手めの実験を多く行っていましたが、「原点回帰として長くやれるものを」と思ったのが、結晶づくりに取り組むきっかけでした。
今回結晶の生成に使用したKDPは、pH調整や肥料として使われる安全な物質。このほかにもミョウバンや硫酸銅、食塩など身近な物質の結晶を並行して育てており、そのようすも投稿で見ることが出来ます。色とりどりの結晶はどれも思わず見とれるほどの美しさ。
飽和溶液を放置して種結晶を作り、容器の底で向きを変えながら根気よく育てていく、という方法で、今回のKDPは2024年11月ころから生成を開始。それから2か月ほどで200gを超え、当時手の甲に置いた写真も投稿されていますが、まるで巨大な指輪のようです。
こうして根気強く生成を継続し、2025年4月6日、ついに1kgの大台突破に成功。半透明の巨大すぎる結晶には、4万件を超えるいいねと共に「ここまでの結晶成長は凄すぎる」「でっか!」といった驚きの声が続々と寄せられています。
「今後も予算が続く限り、2kg、3kgとどんどん大きくしていく予定」と展望を語った投稿者さん。あわせて「同じ物質でも育成方法を試行錯誤して、より透明度の高い結晶を作ることも目標」とのことでした。いつかとんでもない大きさの結晶が見られるかもしれませんね。
結晶を育て続けて5ヶ月目
ついに1kgになったぞ〜!! pic.twitter.com/xlEf5JsKHD— こいるガン⑨ (@coilgun_9) April 6, 2025
<記事化協力>
こいるガン9さん(@coilgun_9)
(山口弘剛)