お正月の風物詩となっているお年玉。小さい頃はもらう立場だったのが、大人になってあげる立場になり、親や親戚の心境を味わった方も多いのではないでしょうか。
日本マーケティングリサーチ機構から、「お年玉」に関するアンケート調査結果が発表されました。お年玉を毎年あげる人は全体の41.17%との結果が出ています。
この調査は、日本マーケティングリサーチ機構(JMRO)が、2021年12月に実施したもの。日本全国の10~70代の男女を対象とし、1030名の有効回答が得られたといいます。
まず「あなたは毎年お年玉をあげていますか」との設問に、毎年「あげている」と答えたのは全体の41.17%。逆に「あげていない」と答えた割合が42.23%と、拮抗しているもののわずかに上回っています。
気になるお年玉の額について聞いてみると、平均額で最も多いのが「1000円以下(38.93%)」。次いで5000円~1万円(22.72%)、1万円以上(14.17%)、3000円~5000円(13.30%)、1000円~3000円(10.87%)と続きます。
新型コロナウイルス禍により、2021年のお正月は故郷への帰省を自粛するような要請も出されましたが、お年玉にはどのような影響があったのでしょうか。この設問に対しては「どちらでもない」との回答が82.33%とトップ。
しかし、2番目となったのが「減った(14.47%)」の回答。これは「増えた(3.20%)」を大きく上回っており、微妙に影響があったことをうかがわせる結果となりました。
調査期間が2021年12月ということもあり、2022年のお年玉をあげる平均額については、1000円以下が最多で39.51%。以下5000円~1万円(22.72%)、1万円以上(14.17%)、3000円~5000円(11.94%)、1000円~3000円(11.65%)と、数値に微妙な差はあれど、例年通りの額を支出する人がほとんどだったようです。
小さい頃はもらえると嬉しかったお年玉。しかし毎年あげている方が4割程度にとどまっているのは、ちょっと意外な気もします。ひょっとしたら、こんなところにも少子化が影響しているのかもしれません。
情報提供:株式会社日本マーケティングリサーチ機構
(咲村珠樹)