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色違いのミシン糸で質感を再現 伊勢海老の編みぐるみ

 縁起物としても知られる高級食材の伊勢海老。正月料理にも使われる伊勢海老の編みぐるみ作品が、SNSに投稿されました。

 素材は一般的な毛糸ではなく、ミシン糸。異なる色の糸を組み合わせることで、凹凸の多いディティールを立体感豊かに表現しています。

  •  本物そっくりな伊勢海老の編みぐるみを作ったのは、このところ小さな編み物作品を多く作っているアサさん。この作品は全長約15cmとちょっと大きめですが、原寸大よりは小さくなっています。

    伊勢海老の編みぐるみ(アサさん提供)

     メリヤス屋さんに生まれ、小さい頃からセーターの裁断クズなどを解いて編み物を楽しんでいたというアサさん。お父様から使わないミシン糸をたくさんもらったので、正月飾りを作ろうと伊勢海老の編みぐるみを思い立ったといいます。

     細いミシン糸は編み目が細かくなり、繊細な表現が可能になります。クリスマスイブの12月24日から作り始めたそうですが、仕事の間を縫って少しずつ進めていたため、お正月には残念ながら間に合わなかったとのこと。

    お腹の部分(アサさん提供)

     お腹の部分は、色の違う糸を3本どりという手法で編み込んでいます。特徴的な黒い球状の突起は黒い糸を使い、ピコット編みと玉止めで表現。目の部分だけビーズを使用しています。

    完成したお腹の部分(アサさん提供)

     歩行に使われる足と、大きな触角には芯材として針金が入っており、自由なポージングが可能となっています。足の先端にある爪は、バリオンステッチで再現しているとのこと。

    細い方の触角(アサさん提供)
    足を除いた全体が完成(アサさん提供)
    足を取り付ける(アサさん提供)

     完成した編みぐるみは、伊勢海老の威風堂々とした存在感も豊かなもの。足に芯材が入っているため、通常の編みぐるみとは違い、胸を張って立つ姿になるのがいいですね。

    本物そっくりな存在感(アサさん提供)

     本物の伊勢海老はちょっと怖くて触れない、というアサさん。ご自分で「米粒シリーズ」と呼んでいる小さな編み物作品では、指先より小さなテディベアや、人形が使うとちょうどよさそうな小物など、さまざまなものをTwitterやInstagram(handmade_nori)で発表しています。

    <記事化協力>
    アサさん(@wUhZ8dcag44d87l)

    (咲村珠樹)

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