私が子供の頃には、土曜日の学校は「半ドン」ということで、昼に終わると急いで自宅にかけもどり、お母さんの作ってくれる一杯のラーメンに至福の時を感じたものです。
私の半ドン昼食は「マルタイの棒ラーメン」が定番でしたが、この話をすると同世代は皆それぞれ定番があったようで、人によっては「お好み焼き」や「卵を1個おとしたチキンラーメン」、さらには「行きつけの定食屋があった」なんて話も聞くことがあります。
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さてさて、その「半ドン」という言葉。使う人にとっては土曜だったり、半日休みの日を指して未だ使われていますが、2002年に公立学校への週休2日が本格導入されてから、徐々に知らない人が増えているそうです。
ネットでは「仕事でたまに聞く半ドンって何の略?」という人もいるほど。
■半ドンは何の略?
▼オランダ語が訛った説
諸説ありますが、一番有名なのは、江戸時代末期から明治にかけ伝わったとされる、日曜日を意味するオランダ語「zondag」が訛って「どんたく」になった説。
「どんたく=休日」という意味になり、「半日どんたく」を略し「半ドン」と言われるようになったのだとか。
ちなみに『博多どんたく』の由来も同じとされています。そうなると「博多の休日」という意味になっちゃいますね。
今では「どんたく」を休日として使う人はほとんどいませんが、明治頃には31日を除く1と6の日が休日という習慣「一六日(いちろくび)」だったことから、「一六のどんたく」という言葉で表現していたころもあるそうです。
▼正午の空砲由来説
明治から太平洋戦争にかけ、正午に空砲を撃つ地域があったそうです。一日の半分の時間に「ドン」と撃たれるので「半ドン」と表現するようになったとか。あくまでこれも一つの説です。
▼半分休みの土曜日の略「半土」から転じた説
最後は「半分休みの土曜日」という言葉を略し「半土」。そして半土が転じて、「半ドン」と言われるようになった説。
さて、色んな説を紹介しましたが、一応有力とされているのは「オランダ語が訛った説」になるそうです。
半ドンって何気に今でも使っちゃう世代の人にとっては、酒の席での話にはちょうど良いネタになるのではないでしょうか。
ちょうどこれからの忘年会シーズン、よければお役立てください。
(文:宮崎美和子)