ミリタリーな話題をマニア目線でお届けしている、鉄砲蔵の「ミリタリー魂」。最近は普通に町中を歩いていると迷彩模様や草むらと同じ色のオリーブグリーンをファッションに取り入れた一般の方を見かけるようになりました。同時にサバゲーの現場にも昔の戦争の再現ではなく銃や服装にあえて明るい色を取り入れる人が出てくるなど、次第に雰囲気がゆるくなってきています。

そんな中、秋葉原のメイド喫茶『ふれんどりぃふぁいぁ』主催で、7月3連休の中日にメイドさんが水着姿で参加する「水鉄砲サバゲー」が開催されました。
おお!それは!!ということで、ライターとしての使命感にかられ取材にいってきましたよ! ただし……メイドさんの水着写真は控えめです。代わりに参加男性の素敵な姿はたーくさん撮ってきているのでお楽しみに!

さて、今回貸し切りでフィールドを借りたユニオンベース(千葉県印西市)というサバゲー場。無料の送迎バスがあるというので前日に予約しておき、最寄りの京成酒々井駅でそのバスに乗り込んで午前8時に出発。




現地に着いてみるとフィールド面積は歩測で約200m×約100m、フィールド上の「高台」と「高台通路」は今回、使用禁止の為、平地でのバリケード同士の撃ち合いとなりました。敵と出会う距離もエアガンの射程である約20mで足りなくなることがないように工夫されていたようです。

その他の設備といえば飲み物の自販機はもちろんのこと、男女別トイレに女子更衣室完備、身支度や銃の準備をするするセーフティーの座席数は当日、置いてあったテーブルだけで約110席、駐車場収容台数は56台。ただ、この数は他から椅子、テーブルを持って来る、少し離れた駐車場に駐車してもらってそこから客をピストン輸送するなどしてかなり融通は利くそうです。試射場の距離は最大45mとれるようです。

最近、熱中症による犠牲者が社会問題化しており、この日の気温も持ち込んだ温度計を見たら午後11時25分時点で26度、湿度は50%。ここユニオンではその対策も万全!


なんと、カラオケボックスらしき赤い箱を改造して冷房室を完備、売店には250円でカキ氷もありました。その上セーフティーではスプリンクラーで水まきしてくれました。メイドさんからは「無理しないで休んでくださいね。」とのアナウンス。
はい、無理しないでカキ氷食って冷房室で涼ませていただきました。

さて、参加費4千円+写真の撮影権2千円+昼食のカレー代500円、計6500円を支払ってエントリー。
当日の参加者はメイドさんが6名、客が25名でした。
午前中はお互いの陣地にあるブザーを取り合うフラッグ戦、そのフラッグ戦で衛生兵役のメイドさんにタッチしてもらったら復活できるルールの、BB弾で撃ち合う普通のゲームが午前中に行われ、僕もフラッグゲットして賞品のキーホルダーを頂き、午前中は平凡に過ぎてゆきました。

BB弾戦の中にも変わったTシャツの方が。一見すると腹に物々しい装備を着けているように見えますが実はこれ、シャツにプリントされた絵です。この方、このシャツのままバイクに乗ってフィールドにいらしたそうです。道中、注目を浴びたとか。
最近はミリタリー装備を模したユーモアTシャツもあるということですね。

お次は、この日の目玉!午後に行われた水着メイドさん&水鉄砲戦です!



ルールは
・トイレットペーパーをタスキ掛けにした水着姿のメイドさんをそれぞれ大将にして二手に分かれる。
・お互い、敵の大将になっているメイドさんを水鉄砲で撃ち、トイレットペーパーが完全に脱落したサイドの負け。
・メイドさんの武器は爆弾に見立てた水風船。メイドさんはこれを投げて抵抗。
・メイドさんのトイレットペーパー脱落以外は、誰に当たってもヒット判定なし。ゲームを続行。

陣地を交換して表裏と2ゲームをやり、1ゲーム目は僕の所属する黄色チームの勝利でした。しかし陣地交換後の2ゲーム目には敵味方無関係に撃ち合い、勝敗などどうでもよくなってしまったようで、結局水着のメイドさん相手に水遊びをしただけといった感じ。
まぁ、それはそれで楽しかったからこれもアリ。

参加者の服装は皆さん今回さまざまでした。女装あり、コスプレ有り! ただ一人、ベトナム戦争時代のアメリカ兵の服装をしていたのは僕。なんというか、私服OKといわれた結婚パーティー会場に「一応」と思ってスーツを着込んでいったら、皆自由だったときのようなそんなぽつんと感でした。次回の水鉄砲戦からはもう少し考えよう。時代は変わった。猛省。

そんな中、エアガン界の影響と思われる外観の水鉄砲もいくつか発見。この写真の水鉄砲、どれもサバゲーで通常使われる電動ライフルにもあるデザインで、百円均一など普通の店で売っていたそうです。やはり次第に一般の方にもサバゲーって抵抗がなくなってきているようです。



外観のリアルさだけでなく、散弾銃のように水の筋が散るように工夫されたもの、外付けタンクからホースで給水して水量を稼ぐもの、飲み物の500mlペットボトルを予備タンクとし、次々に交換して水量を稼ぐものなど様々な工夫を凝らした水鉄砲も。特にタンク式は昔のエアタンクからホースで圧縮空気を銃に供給していた時代を、タンク交換式は銃内部のフロンガスタンク交換式だった頃のBBエアガンを思わせます。



最近のサバゲー界、前日に雨が降ってフィールドがぬかるんで、客の銃や迷彩服が汚れるからと中止になることがあり「なんだ!たるんどる!最近の若い者は!」とか思ったものですが、このところサバゲー場は様々な設備を用意しており、まさに至れり尽くせり。今回の真夏のイベントも、そうした設備に大分助けられ、涼しさを得ることもできました。
こういう時代の変化って寂しいような、嬉しいような。でもきっと今後もさらに、サバゲー業界は盛りあがっていくとやはり嬉しいですね。

<取材協力>
ふれんどりぃふぁいあ
サバイバルフィールド・ユニオンベース

(鉄砲蔵)