千葉県出身者ならば高確率で「菜の花体操」と呼ばれるローカル体操が踊れる、長野県出身者ならば確実に「県歌」が歌えるなど世の中には、ある地域出身者なら必ずもしくは高確率でできる謎の文化が潜んでいます。
世の中にはまだまだ知られざる「○○民ならできること」がうもれているはず!
このコーナーではそんな奇妙な「できること」を今後ご紹介していきます。
今回ご紹介するのは「福岡県久留米市出身者ならできること」
――福岡県久留米市の出身者は堀川観光バスというバス会社の社歌が歌える
福岡県久留米市の出身者で40代半ばまでの人は、高確率で「堀川観光バス」というバス会社の社歌が歌えるそうです。
久留米市以外でも福岡市南部の地域から筑後地区の出身者で40代半ばくらいまでの方も歌えるそうですが、久留米市出身者の歌える確率に比べると若干低くなるのだとか。
何故バス会社の社歌を久留米市出身者は歌えるのか?
出身者の方のお話によるとこんな理由があるそうです。
「久留米市の公立小中学校では、社会科見学、修学旅行など学校でどこかに遠征する場合には必ずといっていいほど堀川観光バスをチャーターします。
その際、バス1台につき、運転手1名とバスガイドさん1名がつくんです。
バスが動き始めると、バスガイドさん決まって恒例なのが運転手とガイドさんの紹介。
そしてその後にはガイドさんの「社歌熱唱」が行われます。場合によっては歌詞表が配られ、一緒に社歌を歌わされることもあります。
小学校1年から中学校3年まで約9年間、ほぼ毎年そういう行事が行われるわけです。嫌でも刷り込まれます。」
こうした理由から、久留米市を中心とした近隣出身者には堀川観光バスの社歌「私はガイド」が歌える人が多いそうです。
そして気になる歌詞は次の通り
▼堀川観光バス社歌「私はガイド」
<1番>
白い手袋 指さす窓辺
紺のスーツに 青春かけて
声も優しく 呼びかける
私はガイド 堀川バスガイド
<2番>
つらい仕事に 負けはせぬ
落ちる涙も 笑顔でかくし
マイク持つ手に 力がこもる
私はガイド 堀川バスガイド
<3番>
フロントガラスに 暮色(ぼしょく)がせまり
ともる街の灯 終点間近
歌う離別(わかれ)の 歌声高く
私はガイド 堀川バスガイド
私はガイド 堀川バスガイド
この曲は、堀川観光バスの公式ホームページで音楽データが公開されています。BGMバージョンとアカペラバーションです。
BGMバーションは意外とポップなノリで楽しい雰囲気を醸しています。アカペラバーションは女性の音声だけなので若干シュールに感じますが、それはそれで味があるように感じました。
興味のある方は是非ダウンロードして聞いてみてください。