バレエは習い事ランキングで常に上位に入る人気の習い事。特に、女の子の保護者の方は、急に「○○ちゃんにバレエの発表会に誘われたよ〜」と娘さんが言ってくることもあるかもしれません。
そのようなときに慌てなくて済むよう、本稿では「バレエ発表会のお呼ばれマナー」をテーマに、気になる鑑賞時の服装やマナー、平均的な所要時間などを解説します。
とはいえ、特別難しいことはありませんので、”知っておくと安心して鑑賞できる”という気持ちで読み進めてもらえればと思います。
■ 平均的な所要時間は3時間前後
平均的なバレエ発表会の所要時間を探るべく、Instagram、X(旧Twitter)でバレエ経験者に「開演から終演までの所要時間」を尋ねてみました。結果は以下のとおりです。
▼バレエ発表会 開演から終演までの所要時間アンケート結果
・2時間未満:12%
・2時間以上3時間未満:55%
・3時間以上4時間未満:21%
・4時間以上:12%
※総票数:155票
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ご覧のとおり、過半数の方が「2時間以上3時間未満」という答えに。筆者のバレエ教室も同じく、所要時間はだいたい3時間前後といった感じです。近隣の教室に限りますが、ほかの教室も3時間程度だったと記憶しています。13時か14時頃に開演し、終演は17時ごろという教室が多いように思います。
また、3部構成であることが多く、それぞれの部の間には15分程度の休憩が入ります。参考までに筆者が通うバレエ教室の発表会の大まかなタイムスケジュールを紹介します。
▼発表会のタイムスケジュール例(筆者が通うバレエ教室の場合)
13:30 開場
14:00 第1部開演
14:40 15分休憩
14:55 第2部開演
15:45 15分休憩
16:00 第3部開演
16:50 終演
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なお、教室によっては、終演後に会場のロビーで出演者と面会できることもあります。本番の1週間前くらいには、出演者にタイムスケジュールが知らされるため、時間が心配な方は尋ねてみるとよいでしょう。
■ 服装はどうしたらいい?
バレエ教室の発表会には、ドレスコードや服装に関する特別な決まりはありません。
とはいえ、クラシックバレエは”非日常の世界”。いつもより少しおしゃれをして出かけると、ワクワク感が増すためおすすめです。
個人的な経験にはなりますが、女性ならワンピースやスカート、男性ならシャツやジャケットスタイルの方が多いように思います。お子さんもカジュアルな普段着ではなく、おしゃれして“お出かけスタイル”に仕上げている様子をよく見かけます。
また、自分も周囲の人も気持ち良く鑑賞できるよう、以下のポイントも意識してみてください。
▼ バレエの発表会に行くときの服装のポイント
・シャカシャカ素材の服など、音が出る服は避ける
・空調対策のため調節できる服装にする
・後ろの人の視界を妨げるヘアスタイルは避ける
・荷物はできるだけ少なめに(基本的に荷物を置けるスペースは足下しかないため)
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広いホールでは空調がかなり効いていることも。夏ははおり物を準備したり、冬は厚手のニットは避けたりするなど、調節できる服装がおすすめです。
■ 鑑賞時のマナー
鑑賞時に必ず守りたいことは以下の3つ!ぜひ一緒に鑑賞するお子さんにも伝えてくださいね。
▼ 鑑賞時に必ず守るべきマナー
・音を立てたり話したりしない
・スマホやスマートウォッチの電源は切る(音が出ない・通知が来ない設定にする)
・背もたれに背中を付け、前のめりにならない
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一つひとつ補足して説明します。
-音を立てたり話したりしない
音楽が鳴っているとはいえ、ヒソヒソと話す声やバッグをガサゴソとあさる音は目立ち、周囲の観客の迷惑になります。
特にお子さんは、お友達を見つけたときに「あ!○○ちゃん!」などと声を出してしまうことも。始まる前に「暗くなったら静かにしてね」と必ず声をかけてあげてください。
-スマホやスマートウォッチの電源は切る
始まる前に、スマートフォンやスマートウォッチといった電子機器の電源を切りましょう。もしくは、音が出ない・通知が来ない設定にしてください。
特に気をつけたいのがスマートウォッチです。通知が来る度に光り、暗闇の中でかなり目立ちます。
-背もたれに背中を付け、前のめりにならない
背中を背もたれにぴったりとつけ、前のめりにならないことも非常に重要です。
つい夢中になる気持ちもわかりますが、背もたれから背中を話すと後ろの人の視界をかなり遮ってしまいます。特に小さなお子さんは、物語に引き込まれて前のめりになってしまいがちなので注意しましょう。
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以上3点は必ず守りたい鑑賞マナーです。
そのほかに気になることとしては「途中の入退出が可能か」「拍手のタイミングはどうしたらよいか」などでしょう。
-上演中の入退出は可能か
結論から申し上げると、基本的に上演中の入退出はNGです。周囲の観客の視界を遮ってしまう(瞬間が出てくる)、会場の作りによってはロビーなどの光が会場内に入ってしまうなどの理由があります。
ただし、お子さんが泣いてしまったり、トイレに行きたくなったりしたときなど、やむを得ない場合は途中退出できることが多いと思います。(どうしようもないですもんね)教室によっては、ドア付近に会場係の方が立っているので、事情を話して途中退出させてもらいましょう。会場係の方がいない場合は、曲と曲の間、出演者がおじぎをしているときなどのタイミングで出ることが望ましいです。
お子さん連れは、ドアに近い席や端の席を選ぶなど、途中退出の可能性を考慮して席を選ぶと安心です。(※自由席の場合。なお、ほとんど自由席だと思います)
会場や教室によっては、乳幼児が泣いてもOKな鑑賞スペースを設けていることもあります。「母子室」「親子室」などの名称が多いようです。招待してくれた方に聞いてみるとよいでしょう。
なお、一度ロビーに出てしまうと、休憩時間まで中に入れない可能性があります。開演に間に合わなかったときも同様です。上演中は勝手に入らず、会場係の方の指示に従いましょう。
-拍手のタイミングはどうしたらよいか
基本的な拍手のタイミングは「踊りや曲が終わったとき」です。頑張りを称えて、盛大な拍手を贈りましょう。
ときには、連続回転やジャンプなど大技が決まったときに拍手が湧くこともあります。そのようなときは周囲に合わせて拍手をすればOKです。
ただし、「すごい!」「感動を伝えたい!」と思うあまり、自分の好きなタイミングで何度も拍手をすると周囲の人の集中を削いでしまう可能性があるため要注意。拍手のタイミングがわからないうちは「周りに合わせる」ことを意識しましょう。
-プレゼントは贈るべき?
バレエ発表会に招待されたときのプレゼント選びやおすすめのギフトアイデアについては、以下の記事にまとめていますので参考にしてください。
「バレエ発表会のギフトアイデア!先生・ゲストダンサー・出演者へのおすすめプレゼントを紹介」
なお、教室によっては、プレゼント受付を行っていないこともあります。プレゼントを渡す際には、そもそも受け付けてもらえるのかを確認しておくと安心です。
また、上記記事にも記載したとおり、プレゼントを贈ることは義務ではありません。出演者側の気持ちとしては、時間を作って観に来てくれることが最大のプレゼントです。
とはいえ、相手をイメージしながらプレゼント選びをするのも楽しい時間。小さなお子さんとなら、プレゼント選びも鑑賞の思い出になるでしょう。プレゼント選びの際は、ぜひ上記記事もチェックしてみてくださいね。
-写真・動画撮影は禁止
観客による写真・動画撮影を禁止している教室がほとんどです。というより、筆者の経験上、撮影OKの発表会は見たことも聞いたこともありません。
ごくまれに、舞台の最後を飾るフィナーレなどは撮影OKとなることもあります。その場合は事前アナウンスがあるので、指示に従いましょう。
■ 鑑賞マナーを理解したうえで心から楽しもう
バレエ教室の発表会に誘われたときに知っておくと安心なマナーや平均的な所要時間などを紹介しました。内容を簡単にまとめます。
▼ 所要時間について
・所要時間は3時間前後が多い
・出演者にタイムスケジュールを聞くのもおすすめ
▼鑑賞時の服装について
・特別な決まりはないが、少しおしゃれして出かけるのがおすすめ
・暑さ・寒さを調節しやすい服装を
・音が出やすい服、派手なヘアスタイルなどは避ける
・荷物はできるだけ少なめに
▼鑑賞時のマナーについて
・音を立てたり話したりしない
・スマホやスマートウォッチの電源は切る(音が出ない・通知が来ない設定にする)
・背もたれに背中を付け、前のめりにならない
・基本的に上演中の入退出はできない
・拍手のタイミングは「踊りや曲が終わったとき」、わからないときは周囲に合わせて
・プレゼントを贈るかどうかは自由
・写真・動画撮影は禁止
なお、教室によっては本稿で紹介した内容と異なるルール・マナーがある場合もあります。不安なことは、招待してくれた方に尋ねるのが一番確実です。
ぜひ鑑賞時のマナーを知ったうえで、楽しい時間を過ごしてください!
(上村舞)