最近、旅行に行くとよく見かけるのは地名が入ったお土産のタペストリーでもちょうちんでもなく、地域特有のいわゆる『ゆるキャラ』と呼ばれるキャラクター達です。しかし中には、ほほえましいものから「このクオリティで大丈夫?」と疑いたくなるのもチラホラ。
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そんな中、広島で行われている日本最大のお菓子の祭典『ひろしま菓子博2013』で絶対見逃せないレアなゆるキャラを発見しました。
そもそも、ゆるキャラというのは『ゆるいキャラクター』の略称で、地方の自治体が地域おこしのために作ったり、企業が広報活動のために作ったキャラクターのことで、造形がゆるいことからイラストレーターのみうらじゅん氏が名付けたものです。
現在は、日本全国あらゆる所に生息しており、昨年の『ゆるキャラグランプリ2012』のエントリー数を調べてみると、なんと865体で、簡単に計算すると47都道府県、1県ごとに平均18体はいるということになります。
そうなると、熊本県公式キャラクターの『くまモン』や変わりダネとして有名な千葉県船橋市非公式キャラクターの『ふなっしー』はインパクト大で、見逃すことはないかもしれませんが、今回ご紹介するひろしま菓子博で発見したゆるキャラは、直で見ることが出来るのも菓子博の会期5月12日まで……。なんとも寂しい期間限定のゆるキャラなのです。
ここまで、勿体ぶりましたが、ここで『ひろしま菓子博2013』のゆるキャラを紹介します。
メインキャラクターは、お菓子の国のお殿さま『かしなりくん』とスイーツ王国のお姫様『スイーツ姫』です。
かしなりくんは日本甘党男子の代表。ちょんまげは団子、よもぎ餅色の羽織、こしあん色の袴を身につけるなど、お菓子に対しての一途さが半端ではありません。かわいい見た目と違ってお殿さまらしく「おいしいお菓子はかかせないのじゃ」となんとも威厳がある言葉使いです。ただ、古風な一面がある一方で、まったく正反対のスイーツ姫に一目ぼれしてしまうというアバンギャルドな一面も。
スイーツ姫はホイップクリームにチョコチップをちりばめた帽子をかぶるカラフルなお姫さま。どんなことがあっても、ティータイムにお茶とお菓子を楽しむことを最優先にしています。「レディのたしなみですわ」という口ぐせのとおり、いつも気高くエレガントな女の子。
かしなりくんのことをどう思っているかは秘密。
その他にも、ちょっと口うるさい『せんべいさん』やトラブルメーカー『こんぺいくん』、ゴキブリが苦手な『プリンの騎士』やちょっと臆病な犬『クッキィ』などお菓子にちなんだ全24種類ものキャラクターが存在し、なんともにぎやか。
そして、レア感をグッと高めているとっておきのグッズもあります。広島カープファン以外から人気の高い『カープ坊や』とのコラボ商品。
かしなりくんのトレードマークであるちょんまげとバットではなく矢を持っている『カープ坊や』やカープのユニフォームを着るかしなりくんやスイーツ姫が描かれているタオルやTシャツなど、コレクター魂に火が付きそうなものばかりです。
かしなりくんとスイーツ姫はほぼ毎日会場にいるそうですが、長い時は写真を撮るのも40分近く待ちの状況です。2人に会いたい人は主に、メインゲートにいるそうなので、比較的空いている平日を狙って会いに行ってみてはいかがでしょうか
期間限定だけど、高クオリティのレアゆるキャラをこの機会にお見逃しなく!