iPhoneやiPadの機能「AirDrop」を使ったニュータイプの痴漢が発生していると注意喚起が行われています。

 この事案をツイッターで報告しているのはbambuq‏さん。
「家族がiPhone8購入したんだけど、Airdropを『すべての人』に設定していたせいで満員電車の中で見ず知らずの変態の自撮り下半身全裸画像が画面に写り共有させられるという、ニュータイプの痴漢に会いました。所有者の名前を女性にしていたら狙われます。Airdropの設定も切ることをお勧めします。」というツイートにてAirDropを用いた被害を報告しています。

 電車内での不特定多数への不適切画像の送付けはまさにbambuq‏さんの言う「AirDrop痴漢」という語感そのまま。この発想はなかった……というか、パワーワード過ぎる。

 ちなみにAirDropというのは、iOS7以降で対応しているiOS間で写真や動画などのデータをインターネットを介さずに端末同士で直接共有できるシステム。クラウドを介さずにデータのやり取りができるとても便利なシステムなのですが、今回報告された事案はその便利さを逆手に取ったものと言えそう。

 このツイートは大きな反響を呼び、同様に知らない人から画像を共有させられそうになったというリプライも画像付きで複数報告されています。
便利な機能だけに普段からAirDropを使ってデータをやり取りしている人も結構いるかと思いますが、連絡先に登録している人以外とデータのやり取りをするには『すべての人』からの受信をオンにする必要があります。データのやり取りの後、その都度AirDropをオフにする事でこうした被害を回避する事ができますが、iOSが11にアップデートされてからはコントロールセンターからAirDropの状態が一目で分からなくなってしまったのも一因と言えるという指摘も。

 AirDropを『すべての人』でオンにしていると近くにいる見知らぬiPhoneユーザーに検知されてしまいます。bambuq‏さんは続くツイートで、
「具体的にはiPhoneの方は
⑴「設定」→「一般」→「情報」→「名前」で本名が入ってしまっている場合変更する。第三者に見られますので。性別も特定しないものにする。
⑵Airdropの設定を「受信しない」に変更する。
下の図参照。」と具体的な方法を案内しています。

 便利さの裏には落とし穴が潜んでいます。皆さんも自衛策は万全に。

<記事化協力>
bambuq(@beast8230)さん

(梓川みいな)