5月1日に開店100周年を迎える松屋銀座は、4月9日から地下食品売り場にて、1週間限定で「肉グルメが大集合!松屋のニク活 in GINZA」を開催。
目玉企画として牛めしでおなじみの食品チェーン「松屋」と初めてコラボレーションし、松屋銀座限定の商品を展開しています。普段食べている「松屋」のメニューがリッチになった商品とのことで、早速買いに行ってきました。
■ 全品1000円超えの“高級松屋”!エイプリルフールににおわせていた夢のコラボ
松屋銀座と松屋の公式Xは4月1日、エイプリルフールにのっかって「松屋銀座が松屋に乗っ取られた」という旨の投稿をしていました。
よくある企業のジョークネタかと思いきや、実はコラボの匂わせだったというわけです。
実際に銀座松屋の地下1階を訪れると、食品催場に、おなじみの松屋のロゴが入った特設スペースができていました。
スペース内でのイートインはなく、すべてお持ち帰りの弁当のみ。ラインナップは「神戸牛牛めし」(税込1000円)、「神戸牛牛めし肉大」(税込1700円)、「国産黒毛和牛のうまトマハンバーグ」(税込1300円)、「雪国育ちの濃厚トンテキ」(税込1300円)の4品。
いずれも1000円超えの商品ばかりで、松屋の券売機では早々見かけない数字に、否が応でも緊張します。黒石のプレートを用いた陳列の仕方からして、高級感がぷんぷん。陳列台の下の松屋のロゴも、いつもよりかっこよく見えます。
4種全部を食べたい気持ちはありますが、ここは我慢して、筆者が松屋のメニューの中で一番好きな「うまトマハンバーグ」を買うことにしました。本家ならば、夏限定の商品です。
松屋銀座の開店時間にあわせて訪れたため、とくに並ぶことはなく、無事にゲットすることができました。
松屋銀座の紙袋に入れてもらって帰宅。本当にこの中に、うまトマハンバーグが……?冷静に考えるとよく分からない状況ですが……早速、食べていきます。
■ 見た目は高級でも、味はしっかりジャンク!「国産黒毛和牛のうまトマハンバーグ」
容器からしてお重のような高級感があり、自然と背筋が伸びます。「相手はうまトマだぞ……何度も食べてるじゃないか」と言い聞かせつつ、慎重に開封。
うまトマといえばやはり強烈なガーリックの香り。開封前から漏れ出ていましたが、蓋を取ると一気に顔の前で膨らみます。
上段がメインのうまトマハンバーグ、下段がご飯と付け合せという構成です。付け合せは本家よりも少しリッチで、ポテトサラダとふきがチョイスされています。それからもちろん温泉卵付き。
自然にゴクリと鳴った喉に急かされ、緊張の一口目。
これは……肉!!!!とっても肉!!!!
肉が、違う!!圧倒的に、違う……!本家のうまトマハンバーグもジューシーで美味しいんですが、こいつはレベルが違う……。噛んだ瞬間に口にミチミチィッ!と広がる肉の歯ごたえがたまりません。いつにもましてはっきりと牛肉の味を感じます。
口の中ですぐに崩れていかない、肉の抵抗感がハンバーグ度を本家よりも高めています。しかし硬いわけではなく、あくまでジューシー。「食べ応えがある」の範疇に収めているのが見事です。
そして肝心のうまトマソースも、本家並のパンチを残しています。正直、松屋銀座とコラボするに当たって懸念していたのが、うまトマの「ジャンク感」。
先にも述べた通り、うまトマの特徴は強烈なガーリックの香り。人によっては抵抗感を覚えるほど強いガーリックが、うまトマをうまトマたらしめていると言っても過言ではありません。うまトマは高級料理の対極なのです。
松屋銀座とコラボして高級料理になったら、その一番といってもいい特徴が、減らされてしまうのでは……食べる前はそんなことを思っていた筆者ですが、完全に杞憂でした。ガーリック、健在です。
ガーリックのパンチがしっかり残ったうまトマソースも、もちろん本家とはまた違った出来ばえ。トマトの果肉がゴロゴロ入っていて、旨味もたっぷり。黒毛和牛ハンバーグによくあっています。
そしてもちろんうまトマハンバーグは、ご飯と一緒に食べると美味しさが倍増。ジューシーなハンバーグ、パンチの聞いたソース、シンプルな白米の3つが口の中で三位一体になって、最高に美味しいです。間違いなく僕の口の中が今、世界で最も幸福度指数の高い場所です。
さらに付け合せも、うまトマにあう……!シャキシャキとしたふきは山椒の味付けがされていて、うまトマ一色になった口をすぅっと爽やかにしてくれます。しっとりと滑らかなポテトサラダも、ほんのり甘い味付けでこれまた、相性抜群。
うまトマ、付け合せ、うまトマと交互に食べることで、飽きる暇がありません。腹と財布が許す限り、一生食べ続けられる気がします。
■ なんだこの黄身、濃すぎるっっ!温泉卵をトッピングすると、味はまろやか&上品に
そして!ある程度食べたら、お待ちかねの温泉卵ターン。卵はそんじょそこらのものではなく、黄身の濃さが特徴的な「マキシマムこいたまご」だそう。
なんとも挑戦的な名前だなと思いつつ、割り入れます。ぼってりとハンバーグの上に落ちたのは、黄身がはち切れんばかりの見事な丸い温泉卵。
スプーンを突き立てて破ってみれば……赤っっっっ!何だこの色っ!!家の食卓では見たことのない、濃厚な色の黄身が流れ出てきました。誇張なく、マキシマムに濃いです。
この黄身をハンバーグにまとわせれば……ええ、わかっていました。美味しくないはずがありません。
コクの増したトマトソースはガーリックの風味が一歩引き、まろやかで上品な味わいになります。しかしご飯は依然として進む進む!
食べ進めるうちに思ったのは、この「国産黒毛和牛のうまトマハンバーグ」は交互食べが一番美味しいということ。
本家のうまトマを食べるとき、筆者は基本的に、ハンバーグとご飯を一緒に食べるカレーライススタイルをとります。
本家が「ご飯のお供」感が強いためですが、今回のうまトマの場合は、どちらかというと「一品料理」の趣きです。
うまトマハンバーグを食べる、その後の余韻、あるいは時間差でご飯を頬張って楽しむ。そうすることで両方をしっかり味わうことができるような気がします。
松屋銀座と松屋のコラボ商品が楽しめるのは4月15日まで。気になった方は、売り場に足を運んでみては。
(ヨシクラミク)