VTuber事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバー株式会社は4月9日、公式HPを更新。所属タレントによる「ガイドライン違反を疑われるゲーム配信」がネット上で物議を醸している件について、謝罪を行いました。

 発表内では該当のタレント名が具体的に表記されていないものの、おそらく人気VTuberの「兎田ぺこら」さんが「ポケットモンスター エメラルド」の中古品を複数購入し、特殊なアイテムを所持していないと出会えないポケモンを捕まえる、という配信企画を指しているものと思われます。

 この企画で使用されたソフトが、ゲーム内容を不正に改造したものではないか、として指摘が相次いだものの、配信を続行したことに批判が殺到。後日、兎田さんは「改造されたソフトかどうか判断がつかない」ことを理由に、企画を終了することを発表していました。

 任天堂は公式HPの「ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」において、改造されたゲームソフトを使用しての動画配信は「違法または不適切な投稿や公序良俗に反する投稿」に該当するとして、ガイドライン違反になることを明言しています。

 これを受け、カバー株式会社は任天堂に相談の上、対応を協議。その結果、「当該動画の公開継続は誤解を招く恐れがあるため、非公開化すること」「今後、ガイドライン違反のリスクがある動画企画の実施を避けること」「所属タレントに対して、改めてガイドライン遵守の必要性を周知すること」について要請を受けたとのことでした。

 カバー株式会社は今回の件について、「当社では当該動画の非公開化に加え、企画実施フローの整備、所属タレントへの啓発や指導等の対策と改善を図る方針でございます」と今後について説明しし、「本件について、ファンの皆さま並びに関係する方々にご迷惑をおかけしていることをお詫び申し上げます」と、謝罪の言葉を述べました。

<参考・引用>
カバー株式会社(@cover_corp
任天堂HP「ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン

(山口弘剛)