「悪いことを見ない、言わない、聞かない」という教えを意味することわざ「見ざる・言わざる・聞かざる」。日光東照宮の三猿をモチーフにしていることでもお馴染みです。
そんな「見ざる・言わざる・聞かざる」のことわざを、“物理的”に再現するマスクが登場しました。
美術大学に通うXユーザーの「ねこぱんち」さんがこのほど投稿したのは、頭から顔までをすっぽりと覆うマスクの写真。カラフルな軍手の中に針金と綿を詰め、糸で縫い合わせてつなげたものだそう。
軍手は目の部分が青、口の部分が黄、耳の部分が赤、それ以外が白というように部位ごとに色分けされたデザイン。説明がなくても「見ざる・言わざる・聞かざる」をテーマにしていることが何となく分かるようになっています。
この軍手をつなぎ合わせる作業が特に大変だったとのことで「何回も自分の頭の形と合っているか確認しながら慣れない裁縫で頑張った覚えがあります」とねこぱんちさん。そのおかげで裁縫が少しだけ得意になったのだとか。
ねこぱんちさんによると、こちらは「顔を覆うマスクを作る」という大学の課題で制作したもの。発想のきっかけについて「『見ざる言わざる聞かざる』ということわざを視覚的に表現するマスクがあったら面白いなと思い」と話します。
頭頂部から顎下まですっぽりと軍手で覆われてしまっているこのマスク。見た目はユニークですが、かぶり心地は少し苦しそう……そう思って尋ねてみれば「かぶり心地は意外と苦しくありません!」との答えが。
とはいえ「見ざる・言わざる・聞かざる」を忠実に再現しているため「外は全く見えなくなり、外部の音はくぐもって聞こえるようになり、自分の声も外部には聞こえづらくなります」と実用には適さないようです。
世の中の悪い影響を受けないようにして、素直に育つというのが「見ざる・言わざる・聞かざる」の教え。しかし悪いことだけをシャットアウトするというのは、なかなか難しいのかもしれませんね。
昨年つくった物理的に見ざる言わざる聞かざるができるマスク pic.twitter.com/oIXcf9wMOI
— ねこぱんち (@nekopanchi1521) July 31, 2025
<記事化協力>
「ねこぱんち」(@nekopanchi1521)
(ヨシクラミク)